まるで助走しているかのようなゆったりとしたピアノの演奏に、シンセのオーケストレーション、さらにギター・ソロが絡み、そしてスペクター・サウンドに乗って、アップ・テンポのサン・ライズの主旋律へ、そして後半ハードな演奏が展開される。ビーチ・ボーイズばりのコーラスも心地よい。
1975年、 元ラズベリーズの中心メンバーであった、エリック・カルメンが自身の名前をアルバムタイトルに冠した、ソロ・デビュー・アルバムを紹介しよう。
ラズベリー時代のレコードのライナーを読むと、彼は好きなミュージシャンとして、ビートルズ、ストーンズ、ビーチ・ボーイズ、バーズ、ラフマニノフそしてプレスリーらを挙げている。なんでも、クリーブランド音楽学院に在籍した当時は、ラフマニノフとプレスリーを研究したとなっている。
なるほど、このアルバムに収録されている曲は過去に影響を受けたアーティストの香りが大いに感じられ、そしてエリック独特のハイトーンの声と独特のこってりした節回しで歌い上げている。
アルバムは、全米21位となり、ラフマニノフの影響をもろに受けたALL BY MYSELFとNEVER GONNA FALL IN LOVE AGAINはシングル・カットされ、それぞれ2位と11位に輝いた。前出のSUNRISEも34位と健闘した。
AORという言葉がアメリカで70年代に出てきた。当初はAUDIO ORIENTED ROCKと音を重視するロックと定義されたみたいだが、後にADULT ORIENTED ROCKすなわち大人向けのロックと解釈が変わった。
その大人向けロックというと、草分け的存在は、ブラス・ロックの雄、シカゴで、1973年にアルバムCHICAGO VIに於いて、シングル向けにカットされたJUST YOU N’ MEやFEELN’ STRONG EVERY DAYなど今までと異なるソフトでポップ・ソングな楽曲が当てはまるだろう。
アルバム全体を通してAORと解釈出来るのは、このアルバムあたりぐらいからではないだろうか? 翌年の1976年には同様な扱いでボズ・スキャッグスがSILK DEGREESを出し、トトやクリストファー・クリスなどが続く。そして80年代には、多くのミュージシャンがこのカテゴリーで楽曲を出しAOR全盛時代を形成していくのである。
つい最近まで、ロック小僧と言われた俺が、AORを聴きそして語るなんて、俺も随分大人に成ったもんだ… フッ(ため息)
何、かっこつけてんの! 後期高齢おっさんのくせに!
すみません。
ERIC CARMEN - Sunrise
1975年、 元ラズベリーズの中心メンバーであった、エリック・カルメンが自身の名前をアルバムタイトルに冠した、ソロ・デビュー・アルバムを紹介しよう。
ラズベリー時代のレコードのライナーを読むと、彼は好きなミュージシャンとして、ビートルズ、ストーンズ、ビーチ・ボーイズ、バーズ、ラフマニノフそしてプレスリーらを挙げている。なんでも、クリーブランド音楽学院に在籍した当時は、ラフマニノフとプレスリーを研究したとなっている。
なるほど、このアルバムに収録されている曲は過去に影響を受けたアーティストの香りが大いに感じられ、そしてエリック独特のハイトーンの声と独特のこってりした節回しで歌い上げている。
アルバムは、全米21位となり、ラフマニノフの影響をもろに受けたALL BY MYSELFとNEVER GONNA FALL IN LOVE AGAINはシングル・カットされ、それぞれ2位と11位に輝いた。前出のSUNRISEも34位と健闘した。
AORという言葉がアメリカで70年代に出てきた。当初はAUDIO ORIENTED ROCKと音を重視するロックと定義されたみたいだが、後にADULT ORIENTED ROCKすなわち大人向けのロックと解釈が変わった。
その大人向けロックというと、草分け的存在は、ブラス・ロックの雄、シカゴで、1973年にアルバムCHICAGO VIに於いて、シングル向けにカットされたJUST YOU N’ MEやFEELN’ STRONG EVERY DAYなど今までと異なるソフトでポップ・ソングな楽曲が当てはまるだろう。
アルバム全体を通してAORと解釈出来るのは、このアルバムあたりぐらいからではないだろうか? 翌年の1976年には同様な扱いでボズ・スキャッグスがSILK DEGREESを出し、トトやクリストファー・クリスなどが続く。そして80年代には、多くのミュージシャンがこのカテゴリーで楽曲を出しAOR全盛時代を形成していくのである。
つい最近まで、ロック小僧と言われた俺が、AORを聴きそして語るなんて、俺も随分大人に成ったもんだ… フッ(ため息)
何、かっこつけてんの! 後期高齢おっさんのくせに!
すみません。
ERIC CARMEN - Sunrise