1975年、イーグルス4枚目のスタジオ・アルバム、ONE OF THESE NIGHTS(呪われた夜)が発売された、全米1位。
このアルバムによって、イーグルスはついにアメリカでトップのロック・バンドに上り詰めた。
シングル・カットされたタイトル曲、ONE OF THESE NIGHTSは印象的なベース・ラインとギターのカッティングから始まるファンキーなR&Bの曲調にウエストコースト・ミュージックらしいコーラスが絡むというそれまでのイーグルスのイメージを一新させるような曲であった。
イーグルスと言えば、カントリー・ロックやバラードに美しいコーラスというイメージがあったので、最初この楽曲を聴いたときは正直馴染めなかったのだが、何回も聴くうちにハマってしまい、よくカラオケで歌ったものである。年を取りまたカラオケも長い間ご無沙汰なので、この歌の高音のパートはもう歌えないだろう。
この曲以外にも、いつものイーグルスと言える、LYIN’EYES(偽りの瞳)やTAKE IT TO THE LIMITなどのヒット曲や、プログレ・カントリーとでも言えるようなインスト・ナンバーのJOURNEY OF THE SORCERERなど聴きどころ満載である。
このアルバムをもって、オリジナル・メンバーの一人、バーニー・リードンが脱退する。何が脱退の原因なのかは当事者でしか知る術はないが、若い頃は各人の自己主張も強く、また人生の経験も中途半端であるがゆえ、お互い物事を達観した上での行動が出来ずバンド内でのいざこざが起こってしまうのだろう。
長い年月が過ぎ、2013年にHISTORY OF THE EAGLESというドキュメンタリー・フイルムを製作し、そのサポートとしてワールド・ツアーを開催、2013と14そして15年と3年にまたがって世界各地を回り、今年の7月にツアーが終了した。
なんと、おなじみであるグレン・フレイ、ドン・ヘンリー、ジョー・ウォルシュそしてティモシー・シュミットからなる4名のメンバーにバーニーも加わっているではないか!
やっぱり年をとると、お互い分かり合える時がやって来るのである。
めでたし、めでたし。
ちなみに、HOTEL CARIFORNIA製作後脱退したランディー・メイズナーは、体調不良のため参加出来なかったみたいだが、ドン・フェルダーに関しては彼に対してツアー参加のオファーを出さなかったようだ。
ここまで関係悪化するって、いったいどういうこと?
Eagles - One Of These Nights