CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

古めかしいかもしれないが、ちょっと聴いてほしいプログレ・ロック

2015年10月10日 | PROG ROCK
現在手に入れることのできるフォーマットがCDのみなので、小さいCDサイズのジャケを見てもそれほどインパクトは感じられないが、70年代初期の大人ではなかったころ、このレコードジャケットを見てその絵の美しさに引き込まれた。

ジャケ裏で両親が心配するのをよそに、普通の玩具では飽き足らない少年は老人がかざす宝石の美しさにぐいぐいと引き込まれて行く様子が描かれている。


現代の子供は、少子化のため両親が一人当たりの子供にお金を使う額が増えていて、そのため他の子供と横並びではあるが結構高額な遊び道具を手に入れ物質的にある程度満たされているように思えるし、TVやインターネットからもたらされる多くの情報によって結構大人顔負けに現実的になっていることから、何かに対して盲目的に惹きつけられることは少なくなったのではないかと思う。もう少し素朴さがあってもいいのではないかと思う今日この頃。

さて再編後のMOODY BLUES6枚目のアルバムとなるEVERY GOOD BOY DESRVES FAVOUR(邦題は童夢)1971年の発売(全英/全米 1/2位)。彼らはプログレ・ロックにカテゴライズされている。

じゃあ、プログレ・ロックとは?

- 独創的もしくは芸術的なコンセプトを持って1枚のアルバムを作る
- 長尺かつ変拍子と使った複雑な構成の楽曲がある
- 演奏を重視、ボーカルも演奏の一部と考える
- クラッシック、ジャズ、現代音楽などに既存のロック・サウンドを融合
- シンセサイザーやメロトロンなど新しい楽器を使用

などと思いつき、MOODY BLUESもその範疇に入るのだが、1971年当時の他のプログレ・バンドとは少し趣が違うように感じる。

1971年といえば、
KING CRIMSONのISLAND(4枚目)、全英/全米 30/76位
PINK FLOYDの MIDDLE(6枚目)、全英/全米 3/70位
YESの 3RD ALBUM(3枚目)、全英/全米 7/4とFRAGILE(4枚目)、全英/全米 7/4位
GENESISのNURSERY CRYME(3枚目)、全英 39位
ELPのTARKUS(2枚目)、全英/全米1/9位とPICTURE AT AN EXHIBITION(LIVE)全英/全米3/10位       

MOODY BLUESの楽曲の歌詞は尖った内容のものが多いが、上記のバンドとは異なる、親しみやすく素朴なメロディーを持ったソフト・ロック系のサウンドが違いを出していたのだと思う。

私が初めて聴いた時と同じ年齢の現代の子供たちが、この音楽を聴いたらどのように感じるのか非常に気になる。 

時代は変わったけれど、どう感じとるのかな~ 

The Moody Blues -- Story in Your Eyes (with lyrics)