もうレコーディングのセッションに参加した面子がすごいのなんのって….
ヒット・メーカーとして著名なプロデューサー、リチャード・ペリーがこのレコードをプロデュースした事によって、録音はロンドンで。
そして彼の人脈でそこに集まったのは、クラウス・ブーアマン、ジム・ケルトナー、ジム・ゴードン、ニッキー・ホプキンス、レイ・クーパー、アメリカからは、リトル・フィートのローウェル・ジョージやビル・ペイン、ボニー・ブラムレットに旦那のジェームス・テイラー、さらにはポールにリンダ、記載はないがミック・ジャガーも、ストリングスのアレンジメントにポール・バックマスターなどなど。
超豪華なメンバーによるバック・アップ! もちろん大ヒットを記録し、彼女の代表的なアルバムになった。
それは1972年11月に出たカーリー・サイモンの3枚目のオリジナル・アルバム、No Secrets。アルバムは日本では確か翌年の2月ごろに発売された。
(何というか、ガキにとっては眩しいすぎるお姿でした)
(超ど・アップのポートレイト、かなり自分に自信を持ってないと一般人なら躊躇するのだが)
(アゲハ蝶がデザインされた懐かしのエレクトラ・レーベル)
ラジオでシングル・カットされたロック仕立てのYou’re So Vainを聴いてすぐさま反応して、レコード・ショップにこのアルバムを買いに行ったような朧げな記憶がある。(しかしロックぽかったのは、You’re So Vainとジェームス・テイラーの作品、Night OwlぐらいであとはSSW系のおとなし目の曲で、ロック少年としては当時少しガックリした様な... )
今なら通販でポチれば玄関先まで届けてくれるが、当時はそんな便利なものはなく、自転車で近所の駅前にある小さなレコード・ショップに行く。
しかし当時は洋楽の場合、有名どころのアーティストしか置いていない場合が多く、取り寄せてもらうのが待ちきれないので、駅から繁華街のある大きな街まで電車に乗って買いに出かけた。
不思議なもので、この様に手数を踏んでようやく手に入れたレコードは、昨今の手軽にポチッと買える再発盤と比べると、レコードの内容以前にすでに有り難みがあって愛着が湧く。
ただ、このジャケットじっくり見るとちょいとセクシーすぎて、ませたガキと思われるのも気恥ずかしく感じるので、若いオネーサンではなくおじさんがレジにいる時に買った様な小細工も…
おじさんもレコードを透明の保護袋と一緒にショップの分厚い紙袋に入れる際、心の中で分かる分かるその気持ちって思っていたかもしれないな〜