近所に古い商店街があるんだけれど、近くにスーパー、コンビニ、ドラッグストアのチェーン店、そして百円ショップなどが立ち並び、昔の靴屋、洋品店、金物雑貨、小さな薬局やケーキ屋などはことごとく淘汰され、今ではその商店街の歯抜けになった場所には居酒屋、焼肉屋、焼き鳥など食べ物屋さんが次々と新しく入居している。
そのため、食べ物屋さんがばかりで結構厳しい競争に晒されているのでは…
知らぬ間に店が結構代替わりしているみたいだからね。
その商店街で長年の間全く変わらないのが商店街に沿って経っている商店街の街路灯に取り付けられたスピーカーから流れるミュージックである。
多分地元の商店会がバック・グラウンド・ミュージックとして商店街の通りに有線で流していると思うのだが、それが全て洋楽でしかも70年代にヒットしたポップ・ソング中心に連日夕方の6時ごろぐらいまで流されているみたい。
本日の夕刻に通りを歩いていた時、チラッと聴こえてきたのが、カーペンターズが歌うSuperstar。
そういや、Superstar長いこと聴いてないな〜
この曲に初めてお目にかかったのは、70年代の初め頃実家にステレオセットがやって来て色々とLPを買い始めた頃で、当時カーペンターズの初期の3枚のアルバムから選曲されたもので、確かゴールデン・プライズ(金賞)と印刷された金色のスティッカーが貼られた日本編集のベスト盤に収録されていた。
このアルバム、いつの間にか行方不明になってしまった。
(多分同じ頃に買ったと思われるトム・ジョーンズのLive In Las Vegasは無くさず手元にある。これにもゴールデン・プライズの金色のスティッカーが... あぁ〜 このアルバムも懐かしい〜)
てなことで、Superstarを我が家でもう一度聴いてみようと、カーペンターズのCDを取り出す。
(彼らのオリジナル・サード・アルバムにSuperstarが収録されている)
レオン・ラッセルとデラニー&ボニーのボニー・ブラムレットによる共作で、当時Groupie(Superstar)という曲名でデラニー&ボニーのシングル盤のB面に収録された地味な存在だった。
その後、ジョー・コッカーのライブ・ツアーに参加していたリタ・クーリッジも取り上げるが、目敏いリチャード・カーペンターが気に入り早速カーペンターズがカバーすることによって大ヒットをもたらす。
A Song For Youと同様に、ヒッピーのような長髪・髭モジャでハードかブルース・ロックなんかをギンギンやってそうな出立ちのレオン・ラッセルが、まさかこの手の美しいバラードを作るとは当時想像もつかなかった。
それはともかく、最近の曲を全く流すことのない近所の商店街、私にとってはなかなかのモノと思います。