台風接近の影響なのか、いつの間にか遥か彼方の空は分厚い雲に覆われ、荒れ模様。
しかし、まだまだ蒸し暑い風が吹き込み、げっそりしてしまう。
こんな時は敢えてノイジーなハード・ブギーで暑気をぶっとばせと取り出したのがこのアルバム。
イングランド出身のハード・ロック・バンド、ステイタス・クォー。売りのハード・ブギーだけでなくミディアム・テンポのホワイト・ブルースなんかも披露してくれる。
彼らにとって通算5枚目のアルバムで、パイ・レーベルからバーティゴ・レーベルに移籍してからの1972年に出た初のアルバム、Piledriver(日本語では杭打ち機って意味)。
(1975年の再発盤でステイタス・クォートと遭遇したので、レーベルのデザインは例の眩暈を起こす初期のものではない)
このアルバムから、イギリスのチャートで5位を獲得し彼らの快進撃が始まる。しかしながらアメリカでは鳴かず飛ばず、日本でも来日公演はあったものそれほど話題にならなかったような記憶が….
アメリカはソフト・ロックが主力のA&Mレーベルから出ていたので、なんとなくバンドの方向性とレーベルとの方針がうまく噛み合わなかったのかな? 日本の場合は当時ハード・ロックといえば、パープルやツェッぺリンなどに代表されるどちらかと言うと湿った感じのヘビー・サウンドが好まれ、どちらかといえばステイタス・クォーのようなカラッとしたサウンドは好まれなかったのかなと勝手に想像している。
それはともかく、本日はパイル・ドライバーで脳天を直撃してもらって暑さも一緒にブッ飛ばすと言う算段である。
博士:それでは、部屋の壁が振動するくらいの音量で頼む。
助手:それはちょっと難しいかも。
博士:どうしてじゃ?
助手:大音量だと、近所から苦情が来ますからね。近年工事現場でも、騒音を撒き散らすパイル・ドライバーはご法度となり、大型ドリルで地面深くまで穴を開けて基礎工事してますからね。
それ以上に博士の頭頂部分の髪の毛の厚みが足りず、パイル・ドライバーの衝撃に耐えられないリスクがあります。
是非音量は現状維持でお願いします。
博士:Status Quoという事じゃな? キリッ
通りすがりの人:オチになっていないってば!
どうもすいません。