私のような初心者が一見さんお断りとでも言っているようなハードルの高い曲作りをするプログレ・バンドのアルバムを試聴する場合、前もって予備知識を持たず聴くとを何じゃ〜これは!となる場合が多い。
やっぱり、聴く前に何か情報を入れておいたほうがすんなり聴けるのではないかと…
国内盤を買えばライナー・ノートが付属していてそのバンドや収録曲のある程度の知識が得られるのであるが、通常ライナー・ノートの筆者はレコード会社の意に沿って原稿を書くのでアゲアゲの記述がそこかしこに。
また、クリムゾンに関するレコードやCDは結構集めているものの、国内盤は結構値が張り私の手元にあるほとんどが海外盤で情報を得るためのライナー・ノートが付いていない。
したがって、専門誌などを読めば多少アゲアゲ度は薄まり客観的なレビューが見受けられるのではないかと、書棚にあったレココレ社出版の増刊号キング・クリムゾンなる本を手にとって見た。
実は2016年1月に発行とほぼ同時に買ってはみたが、なかなか時間の都合もつかず 読まずにかれこれ3年が過ぎ去った。
これじゃいかんと、奮起して昼の空いた時間にパラパラパラとページをめくる。
なぬ〜 アーカイブのライブ盤を除いた彼らのオフィシャルなアルバムのジャケにはアルバム、Redを除いてメンバーのお写真が全く無いじゃないの!
Red には確かにジョン・ウェットン、ビル・ブルフォードとロバート・フィリップお三方のお顔が。だけどジャケ裏にはピーク・メーターがレッド・ゾーン入って今にも振り切れる寸前! 即ち、このアルバムで自爆(解散)する事をほのめかしていて、これが彼らの最後のご挨拶と取れるかも…. 後日、クリムゾンは違ったアプローチで復活するのだが。
すなわち彼らはスキルのある演奏集団であり、演奏形態も一般的なロック・バンドによく見受けられるステージ・アクションやギミックもない。すなわち、プロとして各メンバーがそれぞれのパートを責任を持って演じることが重要で顔出しの必要もないと言う事なのかな?
てな事はクリムゾンの場合、心して音を聴け!ってことかな?
助手:博士〜! 仰せの通り クリムゾンのファースト・アルバム、 In The Court Of The Crimson King気合いを入れて聴いてみました。
博士:でっ、聴いてみて何か心を打たれたような発見はあったかのう〜?
助手:ええ。Moonchild〜♪がまた君に〜恋してる〜♪とそっくりさんでした。
博士:泣けるのう〜