芙蓉

芙蓉

もがく朝
地平から燃え上がる炎に甚振られながら
褪せぬ緑の頂点に燈る
ピンクの大きな花びらの芙蓉
初秋に映える

明け
・・・
花の繊細美から
おしとやかな仄々とした色香を感じ
しとやかな女を重ね合わせる
今日の芙蓉

いまから仲秋まで咲き続け
花後の枯れ姿も印象的
残り火も微妙な美をみせる。

居座る暑さ、この日本が雨季と乾季になったような感じがする初秋、何もかも乾き一雨欲しい中で見つけた美しいピンクの大輪芙蓉。
ハットするような艶姿、この暑さの中流し目でみる人はいても、芙蓉に語りかけ、立ち止まって見る人は誰もいない不遇の花、芙蓉。