一雨毎の新緑が鮮やかな季節

新緑

桜が花を咲かせ、散らし、北に向かってから何日経ったであろうか？
その桜にいま新芽が葉を拡げ、
山桜には可愛いサクランボが出来ている。
赤い小さな実、手に取り小さな実を繁々と眺め「小さいな・・・」ポイ!口に入れ噛む、
めちゃくちゃえぐい、不味い。
これが野生果実の味、余り美味しくない。

新芽

固く閉じて
この日のために守ってきた新芽の命　　
いま初夏に向って解除を始める

新芽
・・・
灌木の花がそろそろ終わりに近づいて
新芽がぬくもりと光を浴びて一花のように咲く
萌えの季節
鮮やかさに透明感が加わり
木の葉が青空に映えるのはこの私
そう告げている

産
・・・
優しい生命が宿る
壊れそうな一葉
一葉から透ける様にこぼれる柔らかい陽射し
やがて
時が　
雨が
強く
新芽を逞しく育て
初夏に向う

一羽の鳥が羽ばたくように。