愚作３点

秋を求め、
日曜の予報は曇りから雨と聞き、この晴れを逃す手はないと思い出かけた一週間ぶりの山歩き、いつものように沢を詰め、染まり始めた落葉樹を見ながら尾根を登り、再び沢に下り、更に尾根を登っていつものランチ場所に、ここは森を切り開き少し文明開化の香りが漂う唯一の憩空間。
キャンプ場とバーベキューが出来る広場になっているので、ランチを楽しむのには丁度良いので私はいつもこの場所で食べている。
染まり始めた橡、楢主体の樹木の染まりを楽しみながらランチを食べていると、森のなかでは鳥が鳴き、草の間からは澄んだ虫の鳴き声が聞こえる陽射しが暖かく感じる森の一日、しばし無心に戻って自然の声を聞く。

虫がなく　森の空間　色染まる
腰かけて　虫と陽射しに　時忘れ
目を閉じて　虫の声聞く　心地よさ