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凍てついて温もりの消えていた大地に、降り続いていた雨が土に潤いをもたらし、やわらげ、
大地に潤いを満たしている。
潤いの満たされた土に、はこびる春の野草、新芽の鮮やかさ、その美味しさ、
思わず誘惑に駆られ一つまみ摘んで嗅ぐ、新芽の匂い、土の香り、苦味。
噛んでみる・・・思わず走る一言「苦い!」
この苦さで春を知る。
沈丁花
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花の春
先駆けて咲くのがこの花沈丁花
沈香の香りに似ているから
私の名前使っていいから
その云われから付けられた沈丁花
花
素朴
葉
勝利のしるし
香り
漂流する匂い
咲く
先駆け
一花から受ける感性
優しさ
大人しさ
春の花の先駆けだから
もっと目立っていいのに
あなたは庭の隅に控えめに座って
香り袋を少し開き
微笑んでいる。
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