
入梅前の一休み、いや躊躇いかな、この時期一番緑が綺麗な季節。
落葉樹の葉は出揃い、常緑樹の葉は生まれ変わり、花を咲かせ実をつけ、
明日に命を繋げる季節。
すべてのものが命を貰い、生き、来世に夢を託すこの季節は、
春から夏へ、川となって流れる。
その前に、待っている雨季、日本の梅雨、雨が天下人になる季節。
生きる恵みをこの雨から貰い、私は明日へと繋ぐ。
紫陽花の蕾み

深緑からすすり泣くようにこぼれる淡い色彩
そろそろ蕾が小さな口を開いて花になる季節
一雨毎に
一日毎に
色彩を帯び染まる蕾
営み
旬
花が匂わす夏の日の想いで
酔う
紀行
佇む
それは魅せられた花に対する想いか
いまはその面影も感じない蕾みなのに
この時めき胸打つ鼓動
いま青臭い生娘の蕾みに私の心はゆれる
ひたすら求めるのは萼の色彩
ゆれる恋心
・・・
たかが紫陽花
されど紫陽花
この花に魅せられる訳はなぜか
いま蕾みに問う
答えはこの花の中。

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