四季の旅人

私のブログは生きるを旅として、四季を歩きながらその表情を文に纏めているのが私のブログです。

花の少ないこの時期の一花

2013-02-25 | Weblog
雪の中に咲く一花

舞う中での早咲きの水仙が終わり、今度は私そう言って咲きはじめた晩咲きの水仙、私の好きな水仙、もう少し楽しめそう舞、週の前半は冷たい雨にたたれ、春とは言っても肌寒い雨に震...

雪の中に咲く一花、
私の生まれた所はどちらかと言うと花の少ない所である。
最近になってこそ減反の田圃を使い、コスモスで名が知られるようになったが、それまでと言えば水仙のみである。
最近は余り店先を飾ることなく各家庭の庭先とか、公園、道端でよく見かける水仙、
季節的には立春前に咲くので春と言うより冬の花かも知れない。

我故郷では時雨が雨、霙、霰の混じる頃から咲き始め、それが夜半に霙から雪に代わって満開の水仙が雪に埋もれる時があり、その雪の中で咲く水仙は綺麗と言うより、
ある意味で寒々として痛々しく哀れに見える。
それでも野生の花は強く、朝日を浴びて雪が解けるとあの綺麗な白い花びらを擡げ、美しく咲く姿は愛おしく抱きしめたくなる。
雪中花

季節は立春
雪に埋もれながら咲く水仙の群生
別名雪中花

冷たい風が花を甚振り
雪は花を庇い
荒ぶこの地に訪れる人は少なく
海が花に恋する立春

広がる晴れ間
差し込む短い陽射し
合間に見る優しい空の微笑
崩落

花弁を開き甘い香りを放ち
春を告げる雪中花
冷えた器が春の香りで満たされる。

いつも雪が舞いだすと思うのが水仙、いつも見に行こうそう思いながら見送って来た年月が数回、今年こそ・・・そう思いながら夢半ばに終わって、道場に咲く水仙の一花を見ながら思う故郷の水仙の群落、はやこんなこと言うと気が早いと言われるけれど、次こそは咲き乱れる群落を見に行きたいと思う。
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