雪の中に咲く一花

舞う中での早咲きの水仙が終わり、
今度は私
そう言って咲きはじめた晩咲きの水仙、
私の好きな水仙、もう少し楽しめそう

舞、
週の前半は冷たい雨にたたれ、春とは言っても肌寒い雨に震えた日々、
その寒さを齎した寒空がようやく去って、ホットする暇なく次の雪雲の片鱗が漣となって押し寄せて来る今日の空、
寒そう・・・凍えそう、
雪、舞うかな、そう思いながら見上げる空には、仄々とした冬太陽の暖かさを奪う煤色の雲が広がり始めている。

夜、雪が舞いそう。
房咲き水仙

花の一番少ない季節
冬
旬の花を求め
そうだ
この冬こそ房咲き水仙を見に行こう
そう思いながら
計画を立てることなく
没になった私の思い

いま
無造作に束ねた小さな花束
零れる微かな匂い
拾い集めて深い溜息
・・・
哀愁が香る

華やかさに欠ける地味な房咲き水仙
私には木綿がよく似合うめんこい美人。