いま私の好きな一花が終焉を迎えている
その枯れ姿見ると寂しいと思うのは私だけかな?
紫陽花の終焉、
紫陽花の咲きはじめから終わりまで眺めていると、なぜか人の一生に似ていて、思わず感傷に浸ってしまう。
新芽から芽吹いて、新緑、蕾、開花とみせる過程の美、その紫陽花が繰り広げる彩りの競演、この花にも彩りの幕引きが訪れ、ひとつ・・の額が枯れ始めている。
終焉、この言葉は誰にも訪れる、ある意味で最後の仕上 . . . 本文を読む
バランスの崩れが齎す
夕立というより雷雨に近い
コップに満たされる一杯の水、
夏空は一瞬にして変わり、朝の空にはあの雨期の再来を思わせる灰色の雲が広がって、
雷雨が時折、怒り狂ったように雨音を響かせている。
夕立か?そう思わないでもないが、どちらかと言うと梅雨末期の豪雨に似て、
その激しさは一抹の不安を感じさせる。
この雷雨だと熱い大地は冷えて、爽やかになるか、そう思うが、痛めつけられた大地が . . . 本文を読む
暑い
流れる
夏はすべてのものから行動を奪う
セミ&虫
夏空になって数日過ぎただけなのに、町の表情は一変して、空も地表も熱く、
数分歩くだけで体から汗が滲み出てくる。
風は吹かず、流れず、樹木の緑もむさ苦しく茂って、暑そう・・・
木の葉の間で鳴くセミ、立ち入りを阻む夏草の間から毀れてくる虫の鳴き声、
未だ夏が本格化していないこともあって、夜明けと共に激しく泣き叫ぶこともまだなく、
穏やかに感じる . . . 本文を読む
梅雨明け
待っていたかのように鳴き始めたセミ
セミの鳴き声、
梅雨明けを待っていたかのように鳴き始めた蝉、それはある意味で雨期の終わりを告げ、
本格化する乾期の幕開けを知らせる。
季節の顔、華なのに夏の使者として愛しく思うのは一週間かな、
連日の茹だる暑さ、熱帯夜、眠れない夜が幾重にも積み重なるとこの鳴き声が痛みとなって自覚症状に表れる夏のピーク。
梅雨が開けると暑い、自然と調和の崩れた町には . . . 本文を読む
は遠のき・・
暑い日差し。
払拭
古都の祭りを祝うかのように晴れた今日の朝、
朝から青空が広がって太陽は眩しく、激しく、求めるように迫ってくる、
夏もいよいよ本番か、夏草の茂る草むらからはようやく虫の声が聞こえ、木の葉の茂る樹木から蝉の鳴き声が毀れる朝、今日は暑くなるぞ、そう言っている。
汗は情熱を蝕むように私の体を浸食し、壊していく。
いま、雨期明けの近い空に広がる厚い雲の扉をこじ開け、暑さ . . . 本文を読む