前記事の続きになります。
九州現地最終日の4日目3/1 は、朝と夕方に国鉄電機の撮影があるものの、その間は時間が空くので何をしようかというところですが、ちょうど土曜日ということもあって、あの場所へ行くことにしました。
それは平成筑豊鉄道の門司港レトロ観光線で、九州内の在来線で唯一乗り残していた線区になります。それもそのはず、この路線は平日には動いておらず、土休日しか営業していないため、なかなか訪れることが出来なかったのですが、今回ようやく訪問する時間が持てました。
.凄いものがいた
撮影をしていた赤間から小倉に戻ってきて、すっかり晴れていたのですが、次の門司あたりから

あれ? 何か怪しくなってきました。
小倉から東は海と山の間の狭い土地に街も線路もあるので、海からの湿った風が山にぶつかって霧になるのでしょうか?

門司港駅に到着。
電車からどっと観光客が降ります。大半が中国語・韓国語で、日本人は?・・・という程でもないですが、なかなか辟易するような感じも、数分もすると少し人が空いてくるので、人が減ったのを待って撮影。以前来た時は、誰ーれもいませんでしたので、もっと完璧な駅舎写真は撮っています。

ほとんどの観光客が駅舎から真っ直ぐ東へ出て、レトロ地区へ行くのですが、私は右に90度折れて、JR門司港駅の南側のタクシー乗り場側に出ます。

タクシー乗り場などのあるロータリーの南側に門司港レトロ観光線の乗り場があります。
誰も並んでいませんw

レンガ調の小さな駅舎で切符を販売しているので、1日乗車券を購入します。
1乗車300円で、今回は1往復するだけなので、普通に乗車券を買って乗っても同額なのですが、1日乗車券なら手元に残るので当然1日乗車券を買います。1日乗車券の他に、関門海峡を渡る船とセットになった券もありましたが、一方通行のルート切符なので、またの機会(いつあるか知りませんがw)にします。

切符を買うと、パンフレットもくれるので、お決まりのスポットを回るなら、これで十分でしょうか。
なお列車は40分に1本しかないので、時間配分に注意する必要があります。
発車時刻が近づいてくると、わらわらと乗客が集まってきて、50人ぐらいを乗せて出発。

機関車・客車とも同じ九州内の島原鉄道と南阿蘇鉄道で活躍していた物の中古を譲り受け、線路も元々は貨物線であったもののいわゆる中古づくしの路線という「レトロ」にピッタリな路線になっています。

少し進むと両側がアスファルト舗装道路に囲まれた市街地を走ります。
列車は日本一遅い時速15キロでゆっくりと進みます。何せ営業距離も短いので早く走ってしまうとあっという間に着いてしまうので、こうしてノロノロと走って尺を稼ぎます。

全線単線の観光路線ですが、なぜか複線区間があります。
といっても、右側の線路は使っておらず、かつてここに信号所があって、列車の行き違いが行なわれた名残りという場所です。

背の低いカワイイ機関車と比べるととても天井が高いトロッコ客車ですが、車番記号が「トラ」と書いてあるので、種車は無蓋貨車ということになります。

大きなビルが途切れると、左車窓に港の風景が展開し、背後には関門橋も見えてきます。
今日は霧がかかる程霞んでいるので、肉眼では見えますが、写真に撮るとほとんど映っていませんね。

2つめのノーフォーク広場前駅を出ると、最大の見せ場である、めかりトンネルに列車は入っていきます。
神戸・小樽も真っ青のここまで海に山が迫った大都市(それも100万都市で)は珍しいですね。

トンネルに入ると、車内は真っ暗になり、天井には関門海峡ゆかりの魚(一部は門司港レトロのキャラクター)の絵が浮かびます。元々観光用トロッコということで昼間しか走りませんから、天井には小さな白熱電球が2つあるだけで、それも消灯しての演出、更に誰かがフラッシュ炊いて写真を取ろうとすると『フラッシュやライトは光らせない方がキレイに撮れます』とガイドさんが案内する皮肉?入り。

門司港からわずか12分で終点の関門海峡めかり駅に到着。短い旅が終わります。
列車は8分で折り返しなので、1往復が40分、これを昼間ずっと繰り返します。逆に言うと、これ以上列車本数を増やせない(速度を上げれば別)という事になります。
さて終点の関門海峡めかり駅を降りると、駅横の広場にとんでもない物が鎮座しておりました。それが

デーン!
EF30のトップナンバー まさかここにこんな物がいたとは。EF30と言えばステンレス車体で有名ですが、この初期車は側面がコルゲート仕様ではないので、ステンレス車によくある波板が見られません。非常に貴重な車両です。
車体はライトがくり抜かれたりしてかなり無残な状態ですが、北九州市が何とか手入れを施したようです。

後ろの客車は中がカフェ&パン屋になっているようで、この客車の中の座席も盗まれてオークションに掛けられているのを市が発見して取り(買い?)戻したようですが、2脚だけはどうしても見つからなかったようです。
出品者は逮捕されたかどうかは分かりませんが、こうした盗り鉄は見つけ次第射〇で十分です。

客車の前にはこのような票も立っていました。
客車の車番は3ケタなので、電気暖房非対応の西日本仕様の車両ですね。米原以東の東日本ですと、元の番号に+2000足した電暖仕様車になるので、この辺りも整合性が取れています。

関門海峡めかり駅を発車したトロッコ列車。
この駅と先ほどのトンネルとの間は、線路脇の柵が2m近くあって撮影が難しいのですが、少し手前に土を盛った場所があるので、そこに立って線路を見下ろす感じならかろうじて撮れます。

40分後の門司港行きに乗って単に往復するだけでは芸がないので、1駅手前の出光美術館前駅で降ります。
これで都合3駅、下車駅を稼いだことになります。

出光美術館前駅からノーフォーク広場駅方向へ向けて数分歩くと、湾岸沿いを行く列車を関門橋をバックに撮ることが出来ます。
残念ながら今日は天気が悪いので、関門橋がはっきり見えませんが、天気の良い日にまた・・・来るかどうか分かりません。
ということで、九州4日目の昼の間合い時間を使って、門司港レトロ観光線に乗って・下りて・撮っての一粒で3度おいしい貪欲メニューとなりました。EF81 303を撮りに九州へ来て、まさかEF30に会えるとは・・・
これで九州内の鉄道路線は、新幹線を除き、在来線の全てを完乗しました。あっ沖縄のゆいレールが残ってた。まぁ沖縄を九州に入れるかどうかは意見が分かれますが。その新幹線も今年の夏以降に乗れたら一気に潰す予定です。
前記事の最後で触れましたが、今週また九州へ追加で出撃しましたので、しばらく九州出撃の記事が続く予定です。
九州現地最終日の4日目3/1 は、朝と夕方に国鉄電機の撮影があるものの、その間は時間が空くので何をしようかというところですが、ちょうど土曜日ということもあって、あの場所へ行くことにしました。
それは平成筑豊鉄道の門司港レトロ観光線で、九州内の在来線で唯一乗り残していた線区になります。それもそのはず、この路線は平日には動いておらず、土休日しか営業していないため、なかなか訪れることが出来なかったのですが、今回ようやく訪問する時間が持てました。

撮影をしていた赤間から小倉に戻ってきて、すっかり晴れていたのですが、次の門司あたりから

あれ? 何か怪しくなってきました。
小倉から東は海と山の間の狭い土地に街も線路もあるので、海からの湿った風が山にぶつかって霧になるのでしょうか?

門司港駅に到着。
電車からどっと観光客が降ります。大半が中国語・韓国語で、日本人は?・・・という程でもないですが、なかなか辟易するような感じも、数分もすると少し人が空いてくるので、人が減ったのを待って撮影。以前来た時は、誰ーれもいませんでしたので、もっと完璧な駅舎写真は撮っています。

ほとんどの観光客が駅舎から真っ直ぐ東へ出て、レトロ地区へ行くのですが、私は右に90度折れて、JR門司港駅の南側のタクシー乗り場側に出ます。

タクシー乗り場などのあるロータリーの南側に門司港レトロ観光線の乗り場があります。
誰も並んでいませんw

レンガ調の小さな駅舎で切符を販売しているので、1日乗車券を購入します。
1乗車300円で、今回は1往復するだけなので、普通に乗車券を買って乗っても同額なのですが、1日乗車券なら手元に残るので当然1日乗車券を買います。1日乗車券の他に、関門海峡を渡る船とセットになった券もありましたが、一方通行のルート切符なので、またの機会(いつあるか知りませんがw)にします。

切符を買うと、パンフレットもくれるので、お決まりのスポットを回るなら、これで十分でしょうか。
なお列車は40分に1本しかないので、時間配分に注意する必要があります。
発車時刻が近づいてくると、わらわらと乗客が集まってきて、50人ぐらいを乗せて出発。

機関車・客車とも同じ九州内の島原鉄道と南阿蘇鉄道で活躍していた物の中古を譲り受け、線路も元々は貨物線であったもののいわゆる中古づくしの路線という「レトロ」にピッタリな路線になっています。

少し進むと両側がアスファルト舗装道路に囲まれた市街地を走ります。
列車は日本一遅い時速15キロでゆっくりと進みます。何せ営業距離も短いので早く走ってしまうとあっという間に着いてしまうので、こうしてノロノロと走って尺を稼ぎます。

全線単線の観光路線ですが、なぜか複線区間があります。
といっても、右側の線路は使っておらず、かつてここに信号所があって、列車の行き違いが行なわれた名残りという場所です。

背の低いカワイイ機関車と比べるととても天井が高いトロッコ客車ですが、車番記号が「トラ」と書いてあるので、種車は無蓋貨車ということになります。

大きなビルが途切れると、左車窓に港の風景が展開し、背後には関門橋も見えてきます。
今日は霧がかかる程霞んでいるので、肉眼では見えますが、写真に撮るとほとんど映っていませんね。

2つめのノーフォーク広場前駅を出ると、最大の見せ場である、めかりトンネルに列車は入っていきます。
神戸・小樽も真っ青のここまで海に山が迫った大都市(それも100万都市で)は珍しいですね。

トンネルに入ると、車内は真っ暗になり、天井には関門海峡ゆかりの魚(一部は門司港レトロのキャラクター)の絵が浮かびます。元々観光用トロッコということで昼間しか走りませんから、天井には小さな白熱電球が2つあるだけで、それも消灯しての演出、更に誰かがフラッシュ炊いて写真を取ろうとすると『フラッシュやライトは光らせない方がキレイに撮れます』とガイドさんが案内する皮肉?入り。

門司港からわずか12分で終点の関門海峡めかり駅に到着。短い旅が終わります。
列車は8分で折り返しなので、1往復が40分、これを昼間ずっと繰り返します。逆に言うと、これ以上列車本数を増やせない(速度を上げれば別)という事になります。
さて終点の関門海峡めかり駅を降りると、駅横の広場にとんでもない物が鎮座しておりました。それが

デーン!
EF30のトップナンバー まさかここにこんな物がいたとは。EF30と言えばステンレス車体で有名ですが、この初期車は側面がコルゲート仕様ではないので、ステンレス車によくある波板が見られません。非常に貴重な車両です。
車体はライトがくり抜かれたりしてかなり無残な状態ですが、北九州市が何とか手入れを施したようです。

後ろの客車は中がカフェ&パン屋になっているようで、この客車の中の座席も盗まれてオークションに掛けられているのを市が発見して取り(買い?)戻したようですが、2脚だけはどうしても見つからなかったようです。
出品者は逮捕されたかどうかは分かりませんが、こうした盗り鉄は見つけ次第射〇で十分です。

客車の前にはこのような票も立っていました。
客車の車番は3ケタなので、電気暖房非対応の西日本仕様の車両ですね。米原以東の東日本ですと、元の番号に+2000足した電暖仕様車になるので、この辺りも整合性が取れています。

関門海峡めかり駅を発車したトロッコ列車。
この駅と先ほどのトンネルとの間は、線路脇の柵が2m近くあって撮影が難しいのですが、少し手前に土を盛った場所があるので、そこに立って線路を見下ろす感じならかろうじて撮れます。

40分後の門司港行きに乗って単に往復するだけでは芸がないので、1駅手前の出光美術館前駅で降ります。
これで都合3駅、下車駅を稼いだことになります。

出光美術館前駅からノーフォーク広場駅方向へ向けて数分歩くと、湾岸沿いを行く列車を関門橋をバックに撮ることが出来ます。
残念ながら今日は天気が悪いので、関門橋がはっきり見えませんが、天気の良い日にまた・・・来るかどうか分かりません。
ということで、九州4日目の昼の間合い時間を使って、門司港レトロ観光線に乗って・下りて・撮っての一粒で3度おいしい貪欲メニューとなりました。EF81 303を撮りに九州へ来て、まさかEF30に会えるとは・・・
これで九州内の鉄道路線は、新幹線を除き、在来線の全てを完乗しました。あっ沖縄のゆいレールが残ってた。まぁ沖縄を九州に入れるかどうかは意見が分かれますが。その新幹線も今年の夏以降に乗れたら一気に潰す予定です。
前記事の最後で触れましたが、今週また九州へ追加で出撃しましたので、しばらく九州出撃の記事が続く予定です。