コアジサシは繁殖のため日本に渡ってくる夏鳥です。
日本では夏羽姿しか見られないと思い込んでいましたが
最近読んだ本やネット情報で 8月には早くも冬羽に変わる個体もいると知り
過去に撮った画像の中から コアジサシの冬羽を探してみることにしました。
冬羽の主な特徴は
額の白色部が広くなり眼先や嘴の根元あたりも白くなる
嘴は黒色に、脚は黒赤色に変わっていく とのこと
さてさて うまく探し出すことができるでしょうか?
日本では夏羽姿しか見られないと思い込んでいましたが
最近読んだ本やネット情報で 8月には早くも冬羽に変わる個体もいると知り
過去に撮った画像の中から コアジサシの冬羽を探してみることにしました。
冬羽の主な特徴は
額の白色部が広くなり眼先や嘴の根元あたりも白くなる
嘴は黒色に、脚は黒赤色に変わっていく とのこと
さてさて うまく探し出すことができるでしょうか?
砂浜に降りた夏羽の成鳥です


2020年6月撮影
2018年7月下旬から8月上旬にかけて 地域の海岸にアジサシの大群が飛来しました。
コアジサシにくわえて 珍しいアジサシやベニアジサシなども確認されました。
↓下の写真
ベニアジサシの前方を飛ぶのは成鳥夏羽のコアジサシ
後方の二羽は冬羽の特徴が見られますが、尾羽の短さから幼鳥ではないかと思われます。

早朝 明石海峡大橋を背景に乱舞するコアジサシの大群

当時の神戸新聞の記事によると
7月下旬ごろに南西諸島付近を通過した台風10号による強い南風の影響で迷い込んだとみられる と報じられました。
飛来したアジサシは数百羽とも言われていましたが
この海岸一帯の防波堤の上に止まっていたアジサシの数も加えると
千羽を超えていたかもしれない、というのが私個人の実感です。



画面右側~先頭の個体 冬羽に換羽中のコアジサシに見えます。
ただ翼の羽縁の模様が目立つので 第一回冬羽ではないか?と思われます。

浮に止まった別個体

2018年8月撮影
以下の写真はこの年生まれの幼鳥です。
↑上の個体と比べると尾羽が短めで姿や動きにも幼さが残っていました。
砂浜で親鳥の給餌を待っているところです




2020年7月撮影
この年、この浜辺でのコアジサシの繁殖は成功しませんでしたが
別の営巣地から飛来した親子の群が餌の魚と求めて飛来し滞在してくれました。
種類はわかりませんがコアジサシの捕りやすいサイズの小魚が大量に発生したようでした。
コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm 翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属
ベニアジサシ(紅鯵刺)Roseate Tern 全長33~38cm 翼開長72~80cm
チドリ目カモメ科アジサシ属
コアジサシは、主に関東以南の砂浜や大河の中州、埋め立て地など草木の少ない開けた土地に集団で営巣します。
このような環境は年々減少の一途をたどり
コアジサシは環境省の絶滅危惧Ⅱ類(VU~絶滅の危機が増大している種)に指定されています。
◆キャノン 野鳥写真図鑑 コアジサシ
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html
◆バードリサーチ活動状況 コアジサシの繁殖時期にご配慮ください 大阪 夢洲
http://blog.bird-research.jp/article/188456083.html
◆砂浜のバードリサーチ 観察資料
http://www.bird-research.jp/k/moriya/20180624%E7%A0%82%E6%B5%9C%E3%81%AE%E9%B3%A5%E8%A6%B3%E5%AF%9F%E4%BC%9A%E8%B3%87%E6%96%99.pdf
最後まで見ていただきありがとうございました。