気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

『鳥の箱舟』絶滅から鳥を守るプロジェクト

2021年08月24日 | 鳥の本など紹介

「この本に登場する鳥たちが生き残れるかどうかは、私たちしだいだ。
それにはフォトアークのような単純明快な形で、貴重な生き物を紹介することが大切だ。
彼らを救うにはまず存在を知ってもらわなくてはならない。」 ジョエル・サートレイ


写真家のジョエル・サートレイ さんは、生物と生息環境を救うために、
フォト・アーク(写真版ノアの箱舟)プロジェクトを開設。
動物園にいる希少種や普通種、野生動物の保護センターにいる動物、
民間コレクターのおかげで絶滅を免れた動物など 人間に保護されている動物の姿を
世界各地を訪ねて「動物の箱舟」として撮影しているそうです。

今回紹介する『鳥の箱舟』は、サートレイさん自身も強い思い入れがある鳥たちが主役です。
姿かたちも色も多種多様な鳥たちの写真約350枚、280種以上を収録。
世界各地の珍しい鳥、美しい鳥、変わった鳥、日本でも見られる鳥など、
おなじみの鳥からまだ知られていない鳥たちまで数多く紹介されています。



鳥たちの正面顔やクチバシ 足などのパーツが黒と白の背景に鮮やかに写し出されています。




神戸どうぶつ王国に飼育されているクビワコガモやハシビロコウも掲載されています。




『鳥の箱舟』で文章を担当したノア・ストリッカー さんの「はじめに」に記された内容は
野鳥撮影や動物園の鳥たちの観察、小鳥の飼育を通して私が感じた思いと重なる言葉が多く
読み返すたびに共感が深まります。


「鳥をクローズアップで見ると、人間にしかないと思っていた特徴
   ~表情、気分、個性~がちゃんとあることに気付く。
そんな解釈はただの擬人化で…(中略)…動物たちに勝手な考えを投影しているだけかもしれない。
けれども鳥は明らかに、人間に近い感情を出している。
それを否定するのは、人間にはできても動物には無理という先入観だ。
どうかこの本に出てくる鳥たちの感情を、思う存分読みとってほしい。」ノア・ストリッカー







※本書の売り上げの一部(1冊あたり30円)が PHOTO ARKプロジェクトに寄付されています。


PHOTO ARK 鳥の箱舟  絶滅から動物を守る撮影プロジェクト
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/product/18/041900007/

最後まで見ていただきありがとうございました。



コメント (2)
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