「少年の名はジルベール」を読んだ後、どうしても読みたくなって自宅の本棚を探したのです。たしか朝日ソノラマのコミック版で持っていたはずだったので。ががが、残念ながら20年以上前ですから、やはりどこかのタイミングで処分してしまったのか見つからず。仕方がないので文庫版なる3冊を新規購入しました。
こういう「かつての漫画女子」って結構いるんじゃないでしょうか?(^_^;)
今みたいに漫画喫茶なんてない時代でしたし、漫画は自分の部屋で、その世界にどっぷり浸かって読むものでした。ある時代を伴奏してくれた「心の宝物」って気持ちが強く、私も(大人の事情で)それらの本を処分した時は、どことなく青春に別れを告げたような、なんとも切ない気持ちになっちゃったものです(^_^*)
それにしても、20数年経ってこんなにもたくさんの作品が再版、復刻されているなんて夢にも思いませんでした。しかもそれらをもう一度購入する自分がいるなんてねぇ。高校時代の友人も青池保子さんの「エロイカ」全冊「大人買い」したっていうし(^_^;)
結局、買い求めるは「本」というモノじゃないんですよね。。
「地球へ」の内容は概ね記憶があるのですが、それでも絵の細部を見ながら、ひとつひとつの台詞を拾いながらじっくり読みました。
「少年の名はジルベール」で、竹宮さんがどんな状況を抱えながら作品に向かっていたかを知っていただけに、作中のミュウたちの破壊的なパワーが竹宮さんご本人のパワーにも等しいことがビシバシ伝わってきます。
ちなみに私がこの作品を読んだ時から好きで、今でも一番心に残るのは、最後の戦いで宇宙空間に漂うトォニィに仲間たちが囁く言葉
「私たち体なんか捨ててきたわ」
「さあ、行こう」
今回も、かつての漫画女子はここで号泣しましたです、はい。
さて、この作品の最後の謎「ミーシャって誰?」問題ですが、このキーワードで検索かけると結構いろいろな人の意見を読むことが出来ます。誰と誰であって欲しいか、の世界でしょうか?
ソルジャーブルーとフィシス ジョミーとフィシス 中にはキースとマッカ なんてのもあったり(^o^)トォニィとアルテラ もありかな?
大きな力で何もかもをひっくり返し、最後の最後に、それこそ「針の穴」ほどの希望を灯してくれる「地球へ」。
思えば、今の私たちの世界にも似たようなことが起きていますよね。。
「名作」だったんだ。と感じずにはいられません。
