魔法少女なんかじゃねえぞ これでも悪魔だ 小悪魔だけどな(≧▢≦)!
39『ちょっと腹が立ったぜ』 ![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/dd/e0d94d8c115ddd80287f57ac5b2f8bf3.jpg)
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見交わす二人の目から☆が出て、空中でぶつかると大きなハートマークになりやがった!
「で、いいのかよ。こいつが狼男のままで?」
「で、いいのかよ。こいつが狼男のままで?」
ポトン
マユの一言で、ハートマークは赤ずきんと狼男の間に落ちてきた。
マユの一言で、ハートマークは赤ずきんと狼男の間に落ちてきた。
赤ずきんは、それを子どもが大事なぬいぐるみを愛おしむようにだっこしやがった。
「よくないけど……満月の夜だけ避ければ、こんなふうに、ただの男の子だから……ね」
赤ずきんは再び狼男に目を向けやがる。むろん☆が出て、見返した狼男の目からも☆が出て、空中に、さっきと同じような♡マークが浮かんだぞ。
ちょっと腹が立ったぜ。
「それじゃ♡マークが増えるだけだろーが!」
マユの一喝で、ハートマークは再び赤ずきんと狼男の間に落ちてきて、今度は狼男がだっこしやがった。
「それじゃ♡マークが増えるだけだろーが!」
マユの一喝で、ハートマークは再び赤ずきんと狼男の間に落ちてきて、今度は狼男がだっこしやがった。
お揃いになったんで、二人はいい雰囲気だぞ。
くそ!
なんだか、そのままバレンタインチョコのコマーシャルに使えそうな感じになっちまいやがる。
「いいか、このまま狼男のままでいたら、満月の晩は、こいつ、なにするか分かったもんじゃねえぞ。それに、このファンタジーの世界はおかしくなりはじめてっから、暦通りに満月になるかどうかも分かんねえぞ」
「いいか、このまま狼男のままでいたら、満月の晩は、こいつ、なにするか分かったもんじゃねえぞ。それに、このファンタジーの世界はおかしくなりはじめてっから、暦通りに満月になるかどうかも分かんねえぞ」
「そ、そんな……」
赤ずきんが、満月を想像したためか、あたりは急に夜になり、お日さまが満月に変身した。
「ガルル~、ガルル~……」
狼男が、さっそく変身し始めた。マユは特大のビーチパラソルを出して月光を遮断したぞ。
「ガルル~……ルル~ルンルンルン♪」
狼男は、気のいい恋するアンチャンにもどった。
その気のよさに、さっきのバツの悪さなんかふっとんじまった! 赤ずきんと二人で「てんとう虫のサンバ」なんか歌い出し、さすがのマユもあきれてしまったぞ。そんで、調子に乗って二番の終わりまで唄いやがった……。
……まあるい まあるい お月さま 愛の光で ほほえんで 森の月夜は ふけました♪
とたんに、ビーチパラソルの中に、小さな満月が現れた!
……まあるい まあるい お月さま 愛の光で ほほえんで 森の月夜は ふけました♪
とたんに、ビーチパラソルの中に、小さな満月が現れた!
「あ、ヤベ!」
再び狼男は……。
「ガルルル~……」
「いいかげんにしろ(>◇<)!!」
パッシャーーン!
マユの大声で、満月もハートマークも粉々に散ってしまった。
生活指導のタコ部屋で、不純異性交遊をとがめる先生と生徒みてえになっちまった。
生活指導のタコ部屋で、不純異性交遊をとがめる先生と生徒みてえになっちまった。
だけど、しばらくしてマユに名案が浮かんぞ!
「なあ、狼男。おめえ国籍を日本にしちまえ」
「なあ、狼男。おめえ国籍を日本にしちまえ」
「え……日本人になるの?」
「いいや、日本オオカミだ」
「日本オオカミ……聞いたことないよ」
「そりゃそうだ、百年前に絶滅してる」
「「……ぜ・つ・め・つ( ゚Д゚)」」
「そうだ、だから、おめえが日本国籍をとっても狼男になることはねえ。日本にはリアル狼のイマジネーションがねえ。だから狼男のイマジネーションも、せいぜいアニメか映画のレベルでしかねえ。ファンタジーの世界ってよ、イマジネーションの世界だからな、おめえがなろうと思っても成りようがないってわけだ」
「それ、いいかも……」
ということで、マユは魔界の役所に連絡をとって、狼男の国籍を日本に変えてやった。
ということで、マユは魔界の役所に連絡をとって、狼男の国籍を日本に変えてやった。
日本名もマユが考えてやったぞ。
――流狼似 謙信――
「「うん、かっこいい(^▽^)!」」
――流狼似 謙信――
「「うん、かっこいい(^▽^)!」」
二人とも、大納得。
「で、最初の話だけど、二人、裸でなにしてやがったんだ(#`Д´#)!?」
「で、最初の話だけど、二人、裸でなにしてやがったんだ(#`Д´#)!?」
マユは、オチコボレの小悪魔らしい質問を頬を染めて浴びせたぞ!
「そりゃあ……愛する二人が裸ですることって……ねえ(#*´ω`*#)」
赤ずきんは、自分のマントと同じくらいに赤くなって、狼……流狼似謙信に目配せしやがった。
これ以上ハートマークを出されては、たまらねえので、二人の目から出てきた☆をすぐにたたき落とした。それにむくれたように、赤ずきんが言いやがった。
「わかったわ。百聞は一見にしかず。ここでやって見せてあげる!」
「わかったわ。百聞は一見にしかず。ここでやって見せてあげる!」
「そうだ、問題解決祝いに、マユにも見てもらおう!」
二人は、さっさと服を脱ぎ始めた!
「あ、あの、これって、一応ラノベだぞ!……ジュニア対象だからな!」
二人は、さっさと服を脱ぎ始めた!
「あ、あの、これって、一応ラノベだぞ!……ジュニア対象だからな!」
「だから、なんだってのよ!」
赤ずきんは、そう言ってスカートを落として謙信はズボンを脱ぎやがった(#'∀'#)。
「あ……そういう行為に及ぶのはダメだぞ!」
マユは、両手で顔を覆ったが、しっかり指の間から見るものは見ていたぞ。
そして、二人の愛する者が、息を弾ませ始めたことは……。
「な、なんだ、それ!?」
二人が、やり始めたのは、激烈なアッチムイテホイだ。裸といっても赤ずきんは花柄のパレオ付きセパレート、謙信はひざ丈の水着だったぞ。
「……やっぱ、ファンタジーの世界はおかしくなってやがる」
そして、二人の愛する者が、息を弾ませ始めたことは……。
「な、なんだ、それ!?」
二人が、やり始めたのは、激烈なアッチムイテホイだ。裸といっても赤ずきんは花柄のパレオ付きセパレート、謙信はひざ丈の水着だったぞ。
「……やっぱ、ファンタジーの世界はおかしくなってやがる」
「おかしくないわよ」
分かれ道のところで声がしたかと思うと、レミのやつが立っていやがった……。
☆彡 主な登場人物
- マユ 人間界で補習中の小悪魔 聖城学院
- 里依紗 マユの同級生
- 沙耶 マユの同級生
- 知井子 マユの同級生
- 指原 るり子 マユの同級生 意地悪なタカビー
- 雅部 利恵 落ちこぼれ天使
- デーモン マユの先生
- ルシファー 魔王、悪魔学校の校長 サタンと呼ばれることもある
- レミ エルフの王女
- アニマ 異世界の王子(アニマ・モラトミアム・フォン・ゲッチンゲン)
- 白雪姫
- 赤ずきん
- 狼男
- 黒羽 英二 HIKARIプロのプロデューサー
- 光 ミツル ヒカリプロのフィクサー
- 浅野 拓美 オーディションの受験生
- 大石 クララ オーディションの受験生
- 服部 八重 オーディションの受験生
- 矢藤 絵萌 オーディションの受験生
- 片岡先生 マユたちの英語の先生