KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★封筒の“本気”と“遊び心”

2006年07月16日 | KAORUの好きなものギャラリー
               【マウイのビーチに吹く風】

ランチを終えて、身支度を整えてから
再び事務所に戻ったら、NAOKOが「待ってました~♪」という。

私の机の上には、現金書留の封筒が置いてある。

「誰宛て?あら?私宛てじゃないね。」と言いながら
よくよく眺めてみた。

受取人は「母」。
差出人は例の「○○文化センター」である。

・・・あれ?ホントにお金入ってたの?
封筒には「重要」「必ずご名義本人様がご開封下さい」と
赤いインクでドンっとスタンプが押してある。
しかも、かすれ具合が妙に生々しくて、手の跡を感じるが
実はよく見ると印刷なのである。

あ!!!もしかして通販のダイレクトメール・・・??

そうなのだ。
以前、ブログで紹介したことがあるが
我が母は通販マニア。

そして、対する通販会社もバラエティー豊富、
ウイットの富んだアイデアを散りばめて、
あの手この手で封を切らせ、中味を手に取るまでの
涙ぐましい努力を展開する。

ここまで、やるんだ・・・。
常識の範囲を微妙に超えながらも
あくまでもベタな庶民派層のスタイルを崩さない。
そんな企業姿勢というかポリシーが一環している。

あまりのくだらなさに思わず笑いが込あげる。

封筒の裏には「※この封筒は現金書留ではありません」と
さりげなく、でもしっかりとPL法を謳ってある。

コレは明らかに現金書留封筒のパクリだけど、
誰もこれでだまされたりしない範囲だよな・・・。
ジョークやシャレでとどまるくらいのスタンスなのである。

あれこれと一瞬で思いをめぐらせたあとに、
思わず「脱帽!!!」と思わず叫んでしまった。

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たぶん今頃、通販会社は大マジメで企画会議を開き
次なるネタを仕込んでいることだろう。

ダイレクトメールのそんな手法は
もはや時代遅れなのかもしれないが、でも
アナログチックなところが妙に好感が持てる。

住所だってキチンと手書き。
現金書留の雰囲気を大切にして、
細部に渡って気を抜いていないのだ。

どうせやるなら徹底的に“遊び心”を大切にしたほうがいい。
しかも“本気”がベースなのである。

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そう考えると、私たち日本人はついマジメに
一生懸命になりすぎる生き物のようだ。

マジメで勤勉で実直であることが、崇高な人で
そうでないと、堕落したようなレッテルを貼られてしまうような
そんな価値観を知らず知らずと植えつけられていて、
枠からはみ出すと自分自身でダメ出しをしてしまう。

多くの人が遊び心を楽しむことと、マジメさは別ものなのに、
時々その境目がわからなくなってしまうようだ。

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昨日の私より、明日の私のほうが
レベルアップをしていたい。
常に高い目標を目指していきたいと思う一方で、
もっと自由なココロの私でいられたら、
もっともっと翼を広げていけそうな気がする。

仕事もプライベートも一生懸命に向き合いつつも、
くだらない、何にもならないと思うようなコトを
思いっきり楽しめる私になったら
きっと人生も豊かに彩られることだろう。

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NAOKOが必死になって「お姉ちゃんに見せるまで
封は切らないで待っててあげて~!」という願いもむなしく、
母は「もう待ちきれないわ!」ととうとうガマンしきれず
封をあけてしまったそうだ。

だから、中味の広告がどんなものだったのか
残念ながら見ていない。
ほんの数分間でも待てないほどのダイレクトメールなんて、
結構スゴイ!
通販会社が聞いたら「作戦成功!」と大喜びだろう。


たかが、現金書留の封筒のパクリ。

されど、思いもかけずまたひとつ収穫あり、と
なんだかニンマリしてしまった。

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(母はもっか、“犬用電動すきバサミ”の到着を
心待ちにしている。「10日もかかるっていうのよね~。
早くしないとコロの脱毛期が終わっちゃうじゃない!」と
一人つぶやいている。)












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