KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★一陽来復

2008年12月21日 | KAORU♪ in Japan
         【柚子湯セット】

今日は冬至。

一年で一番夜が長い日。
そして、今日を境に明日から陽が伸びていく。

古代から、ヨーロッパでも、中国でも、日本でも
冬至を大切にしてきたようである。


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陰が極まり再び陽に返る日。

太陽が生まれ変わる日。

この日を境に運も上昇する日。

悪いことが続いても回復してよい方向に向かう日。


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私たちは、みんな誰でも“おひさま”のような
存在を目指しているのだと思う。

そんな目標となる“太陽”が復活してくる。
明日から。

今、
境地に立っている人も、
袋小路に入り込んでいる人も、
四面楚歌になっている人も、
渦に巻き込まれている人も、
きっときっと大丈夫。

世界情勢への不安は
ないわけではないけれど、
いつの時代もそんなことの
繰り返しだったのだろうと思う。

古代の人々はそれでも、
太陽の光に未来への希望をつなぎ続けてきた。

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「一陽来復」は
冬至を表す言葉なのだとか。

太“陽”が“一”から始まり、
“復”活のエネルギーがやって“来”る。
というような意味合いだろうか。

運を呼び込む前に、
香りのよい植物で邪気払いをするために
「柚子湯」に入るそうだ。

禊(みそぎ)の行事などで古くから日本人は
身を清めることを大切にしてきた。

5月は「菖蒲湯」
12月は「柚子湯」

私は、そんな日本の先人たちが伝えてきた
風習が大好きである。

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紫式部だったら
「春は曙・・・」だが、

KAORU♪だったら
「春は“蕗のとう味噌”」

蕗のとうを細かくきざんで、
味噌と砂糖、お酒でゆるめて
火にかけてぷくっと火が通ったら
ざーっと蕗のとうを鍋に入れて火を止める。

ほろ苦さとほんのり甘い味噌が
絶妙においしい春の味。

あったかいご飯にのせても、
お味噌汁のようにお湯を注いでもおいしい。


そして、
「夏は“そら豆”」

ただゆでて、塩で食べるだけだが、
初夏の味がする。

そうそう、それから
「“蕗”のあっさり煮」も
初夏になると作りたくなる。

スジを取ってザク切りにして
さっと煮てから氷水にとったあと水切りをしておく。
カツオの効いた薄味のだし汁を作っておいて
ひと煮立ちさせて、蕗を
じゃん!と入れて火を止める。
そうすると、品よく味がしみこんで
シャキシャキの歯ごたえの蕗が
サラダ感覚で本当においしい。


「秋は“菊の花びら”のおひたし」

黄色や紫の美しい花びらを
だし醤油であえていだだくと
菊の香りとほんのりほろ苦さが
秋冷の空気を一緒に取り込んでいくようで
かかせない。

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そして。
「冬は“柚子湯”」

体の芯からあったまって、
いらないものをすっかり出して、
明日からの運気をしっかり呼び込もう~








 

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