去年、クリスマスギフト展に売っていた
北海道産の「百合根」
以前、札幌で食べた「百合根のホイル焼き」を
うちでも作ろう!と思って買ってみた。
百合根の上にバターを落としてホイルで包み
蒸し焼きにしてあった。
ほんのり甘くてぽっくぽく。
バターの風味とよく合って、すごくおいしかった。
茶碗蒸しにひとつ入っているのを
見つけるとすごく嬉しいのに、
これだと口いっぱいに百合根が広がるわ~!
うちでも作れそう。と思ってなかなか実現できずにいた。
ようやく手に入れた!と思いワクワクしていたのに。
…なのに、私ったら。
気がついたら、春になり
根っこがはえていた。
あ~ぁ、もう食べられない。
見なかったことにしようと思い、
再び、野菜入れの引き出しを
そのまましめた。
そして、初夏を迎え。
…さらに、私ったら。
再び、ビニールを見つけた。
というより、じゃがいもを取り出すとき
いつもなんとなく“遠巻きに”見ていたわけだから
再確認した、というほうが正確なんだと思う。
そしたら、なんと
葉っぱがはえて、茎が
くるくる巻きに伸びていた。
封をしたビニールには長さに限りがあり
まっすぐ伸びることができず
らせん状に伸びていたのだ。
きゃー、ごめんね~( ̄□ ̄;)!!
そんなことになっていたとは、
知らなかった、
遠巻きすぎて。
えい!こうなったら、うちの屋上ガーデンに植えちゃおう!
そう思い、引き出しから出して
放置することさらに、数十日。
ビニールの口は開封して
風通しは良くしておくのが精一杯で
そのまま階段に置いていた。
ようやく昨日、屋上に持ってあがり
まずは伸び放題となった
草むしりからスタート。
確か、3月ぐらいに
きれいにしたはずなのに
あっという間にてんこ盛りの草である。
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中心は「つゆ草」
ごめんね、といいながら
わさわさと抜くと黒い土が見えてくる。
しばらくすると、
土から顔を出した見覚えのあるものを発見!!!
ないな~?どこ行っちゃったのかしら?
しょうがないか、見当たらないから
買わなきゃね。と思っていた
北海道の「よつばバター」のカップに
入ったまんまの“バターナイフ”。
なぜだかしっかり土に埋まっていた。
「あ~!コロ!
いつのまに持ってきてたの?」
聞いてみたけど、ごらんの通り。
覚えてない、の一点張り。らしい。
寝てます。
口にくわえて、
よいしょ、よいしょとうちから持って上がり
どこに埋めようか、あれこれ考えてみたのだろう。
その姿を思い浮かべると、くすっと笑ってしまう。
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ちょうど今週末は、ひさびさの札幌。
百合根のバターホイル焼きの季節じゃないけど、
おいしいものいっぱい食べてこよう~!
夏か秋には、
屋上ガーデンのユリも花開くかもしれない。
何色の、どんな種類なのか
今はまだ、未知の世界。
すっかり忘れられていたのに
なんという生命力。
きっと、夏の日差しを浴びながら
天に向かってまっすぐ、
すくすく伸びていくにちがいない。