今回もロビンが朝食に作ってくれた
「Pop over ポップオーバー」
また食べたい、とずっと思っていた。
そんな気持ちを察していたのか
何も言わなくてもちゃんと作ってくれた。
イギリス系のロビンは子どもの頃から
お母さんが作ってくれていたのだという。
年季の入った使い込んだ様子の鉄製の型は
マフィン型ともまた違う。
オシャレでカワイイ形。
たっぷりのバターを鉄製のフライパンで
溶かし、粉や卵を混ぜ合わせたボウルに
最後にゆっくり加えて生地を作る。
そして、アボカドオイルを少し、
それぞれの型に流し込んだあと
生地を注いでオーブンへ。
良い香りが部屋中に立ち込めていく。
焼き上がるまでコーヒー片手におしゃべり。
森の中の静かなサンルームからの眺めも
やっぱり素敵で心が穏やかになっていくひと時。
そして、ポップオーバーが出来上がる。
あー!上が弾けなかった!
ポップオーバーだから上が割れないと
いけないんだよ、でも味は大丈夫と思うよ。と
少し残念そうなロビン。
型から出してバスケットに入れると
冷めないように布でそっとくるみテーブルへ。
甘くないので、バターやジャムのほかに
ビーフなどの肉を詰めることもあるのだという。
お皿に取って手で半分に割ると中は空洞。
外側はカリッとしていて
シュークリームの皮のようである。
だからこの中に甘いカスタードクリームを
添えるとデザートにもなるし、
ハムやチーズなどを入れると
おかずパンのようにもなる優れもの。
しかも焼きたての香ばしさ
内側しっとりの美味しさったら。
調べてみるとこのポップオーバーは
17世紀頃からイギリスで作られてきた
ヨークシャー・プディングがアメリカで
独自の進化を遂げた
「アメリカ発祥」のものなのだとか。
これは絶対私も作れるようになってみたい。
さっそく型を買いに行くつもり♪
こんな重厚な作りの型は
あまりないと思うけれど
ステンレス製などのポップオーバー型は
見かけたことあるから
きっとすぐ手に入るはず。
最終日、帰る前にもう一度PaulとLisa の
お家に行きランチをごちそうになり
ボートには雨が降ってきたので乗らずに
少し早めに帰路に着くことに。
おみやげにロビンから近所の
メープルファームのメープルシロップを。
このあたりはメープルシロップが
どこでも採れるよ、という。
リサからはローカル生ハニーを。
どちらもあの日の夕陽ように、今
わが家のキッチンで黄金色に
きらめいている。
紅葉の時にまた来て!と
言ってくれるリサ。
それはそれは美しいのだそう。
まるでキャンディのようなのよ、という。
その時の気候によってもちろん
色の違いはあるのだそうだけれど
例年10月の半ば頃がピークなのだとか。
キャンディ色の紅葉を見にまた来たい!
できれば次はカナダにも足を伸ばしたい。
地図を見るとニューヨークに帰るより
ぜんぜん近い川向こう。
オタワかモントリオールか。
次の旅に向けていつだって
準備万端に体調整えて心弾ませて❤️
夜遅くにマンハッタンに到着。
バンダレイの家の前でお別れのハグをした。
This is my family! という言葉に
胸がグッと熱くなった。
また「ファミリー」と言ってくれた。
どんどん大切な家族が増えていって
嬉しいね、と彼を送り届けた後
ブロンクスのアパーメントに向かう道で
Leo とそう喜びあった。
バンダレイのその言葉にまだ心が温かく、
PaulとLisa とRobin のおもてなしに
感謝して。
次の再会を心待ちにしながら。
#newyork #ニューヨークの旅