今年は何回、このローカルな
トウモロコシを買っただろう。
こんなに食べたことは今までなかった、と
思うくらいに。
ニューヨークに来て、トウモロコシが
おいしいと日本人たちが言っていたけれど、
ここのNYのカリクーンの、
特に一軒しかないローカルな
スーパーマーケットPecks ペックスの
トウモロコシがかなり糖度が高くて
見たら買いたくなる衝動を
抑えきれないほどになってしまった。
けれど9月に入ったある日、急に冷えて
霜が降りて、あたりのトウモロコシ畑が
まっ茶色に枯れてしまった風景を見て
あぁ、これでシーズンも終わり…と
ガッカリしていたけれど、
なぜか10月に入った今もほんの少しだが、
野菜コーナーに並んでいる。
見かけると即買いだ。
7月、8月の最盛期には私の背丈くらいに
てんこ盛りになって巨大なダンボールに
山積みの特設コーナーには5本で$2.99、
9月になって値上がりしたものの
それでも4本$2.99って。
4本買っても300円ほど。
しかもまだこの糖度の高さと
水々しさをキープしているなんて。
だんだんとトウモロコシを
極めつつある今日この頃。
茹で方もコーンの外し方も
研究を重ねてきてうまくなってきた感がある。
↑上下をカットして少し皮をつけたまま、
水を2㎝ほど鍋に入れてフタをして約10分でプリップリに!
水をかけながら外の皮をむく
↑半分に折ってから
切れ味の鋭くないあの普通のナイフを一列に入れて
左右に揺さぶり下から外していく
子どもの頃に岐阜に住む親戚が
夏に送ってくれた甘いトウモロコシの味を
覚えてしまってから、
大人になってもあまり自分で買うこともなかった。
近所のスーパーで買っても
なんとなくあの味とは別モノだったから、
夏に時々息子のために買うことはあっても、
せいぜいひと夏に数回、あるかないか。
札幌にご縁が出来てからは、
さすが北海道のトウキビは美味しい♪
やっぱり東京のとはまったく違う!と
思ったけれど、行った時のお楽しみで
しょっちゅうとはいかない。
まして糖度の高いものとなると
宅急便でお取り寄せするしかない。
私にとってもはや美味しいランクの
トウモロコシは幻かまたは、高級品の
希少価値になっていたものがベックスで
4本300円なんて!夢のような話である。
芯も丸ごと入れたトウモロコシごはんも
何回作ったことか。
そして、カントリーハウスの引き出しに入っていた
この小さなフォークは、
てっきりチーズ用なのかと思っていたら
茹でたコーンに上下からさして
かぶりつくためのモノと聞いて驚いた。
おもしろいでしょ?
なにしろコーンの国だからね、とマリアが笑って教えてくれた。
そして、ついに作ってみた
生のトウモロコシから作る
「コーンポタージュ」
ん?ポタージュ?なにそれ?
あー、チャウダーのことね。
コーンチャウダーね!
ここではこういうクリーミーなのは
「チャウダー」と呼ぶのだそう。
日本のクッキングレシピを見ながら
作るコーンポタージュ、じゃなくて
コーンチャウダー。
ふわふわな口当たり。
コンソメキューブを半分入れて
茹でたトウモロコシとバターで炒めた
玉ねぎを少しの水で煮た後、
フードプロセッサーでガーっとしてから
裏ごしして牛乳と生クリームを加えるのだが、
冷蔵庫にあるローファットミルクと
コーヒー用のハーフ&ハーフを代わりに使ってみた。
あとは塩を少しだけ。
それでもちょっと高級感のある日本の
ホテルのレストランや、オシャレな
フレンチレストランの味にできて、
懐かしく思い出してジーンとしてしまった。
レシピもさることながら
なにしろもともとのコーンが甘い。
そしてジューシー。
ちょっとだけ手間がかかるけれど、
こちらのレストランではまだ出会ってない味、
そして日本に帰ってちょっと
お高めのところに行ったとしても、
なにしろ旬のもの。
そしてそういうところはたいてい
日替わりだ。奇跡に近い。
あこがれのコーンポタージュが
自分でできるなら、あと何回でも作りたい。
ペックスにトウモロコシが並ぶ限り。
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