KAORU♪の「気ままなダイアリー」

KAORU♪が見つけたステキな風景、出会ったおもしろいできごと、おいしい料理などを“気が向いた時”にご紹介します。

★地球の息づかいを感じるスローライフ的な時間

2021年04月14日 | Kaoru ♪の【New York 的スローライフ】
おとといからのカントリー暮らし♪

ニューヨークシティから橋を渡り
ペンシルベニアに向かう途中
あんなに華やいでいた春色の
ニューヨークから突然桜を見なくなった。

同じようにヤマブキやコブシや
モクレンは満開、白い花はあるけれど
春の山に点在している薄ピンク色の山桜もみない。

桜がない…ガックリしてそうというと
ペンシルベニアのどこで見られるか
さっそくネットで検索してくれたところ、

フィラデルフィアに行かないと観られないらしい。

それも1920年代、約百年ほど前に
日本から贈られたのだという。

そういえばワシントンD.C.にも
日本から贈られたという桜並木があると
聞いたことがある。

ニューヨーク、フィラデルフィア、ワシントンD.C.と、
もしかしたら都市部にしか桜はないのだろうか。

桜を愛する人たちがいてこそ
植樹してそれが広がっていく。
興味がなければ自生種以外は
そもそも植えることすら思いつかないのだろうし。

けれど、たまたま奇跡的にも
カントリーハウスの玄関先に
枝垂れ桜らしき大木がある。






去年はほんの数輪花をつけた直後に
雪が降り満開を迎えることなく
そのまま葉桜になってしまった。

これまでもたっぷりの花をつけている
姿を見たことがない。

人々に愛されているかどうかというよりも、
もしかしたら桜の北限に近いのかもしれない。
となれば見なくなるのも当然な話。

今、玄関の枝垂れ桜は
ほんの小さな蕾をつけ始めている。

今年は無事に満開を迎えることができるのだろうか、
祈るような気持ちである。

おとといからの2日間続いた雨も止み
今日は青い空が広がり、朝から
ガーデンの砂利の隙間からたくましく
芽をのぞかせた草を取る作業で腰が痛い。指先も痛い。

そろそろボタニカルガーデンで買ってきた
native plant gardenネイティブプラントガーデンと
butterfly garden バタフライガーデンの種を蒔けるかな♪






ここではマスクもサングラスも、
なりきり変装も必要ない。
そのままの私でいられる場所。

泥のついた長靴、日焼け止めも帽子だっていらない。
シミもシワもすべて丸ごと、私の生きてきた証。






太陽の日差しをたっぷり浴びて
大地と向き合う時間は

すべてを手放し、すべてを受け入れるための
かけがえのないひととき。
地球とともに息づく花や草、虫たちや
動物たちと同じ場所にいる。

まして宇宙からみた私たち人間の
そのわずかな差なんか、
きっとあまり問題ではないのだろうと思う。

カントリー暮らしが教えてくれた
何がなくてもすべてここにある
ささやかだけど満たされた気持ちになる

地球の息づかいとともに生きる
スローライフ的な日々。








ニューヨークであんなにあふれていた
桜の季節からようやくスイセンが
咲き始めたペンシルベニアのリビングで

また記憶の中の桜を探して
明日はジェルプリントに描いてみよう。

目の前にあっても
記憶の中であったとしても
現実であろうが
イメージにすぎなかったとしても、

どちらでもあっても私は今
まちがいなく、春色の華やぐシーズンのまっただ中にいる。

 
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