2023年12月12日 <父>
東京天文台初代台長の寺尾壽没後百年記念企画展が
東京・神楽坂の東京理科大学近代科学資料館で開催中です。
12月9日(土)に神楽坂で忘年会があったため立ち寄りました。
近代科学資料館です。東京物理学校を復元した建物で、
良い雰囲気ですね。
時間が無かったので、常設展はパスして2階の企画展会場に急ぎます。
入口にあった「東京天文臺」の大きな表札。
現在は、国立天文台に名称変更されています。
入口から見た企画展の様子です。
Ⅰ学びの日々ー天文学者への道、Ⅱ教えの日々ー教育者として、
Ⅲ近代日本天文学を築くー東京天文台長としての30年、
Ⅳさらに遠くを探求するー天文学の魅力
で構成されています。
寺尾壽(1855-1923)の略歴です。
東大理学部において仏語で物理学を学び、パリのソルボンヌ大学に
国費留学したあと、東大理学部星学科教授になります。
初代物理学校校長を務め、1888(明治21)年発足した東京天文台の
初代台長になります。
寺尾の書斎には黒板がありました。難しい内容が書かれていますね。
1911年頃に生徒が筆記したノートを元に黒板へ記載したものです。
これは移動式の子午儀です。
日本各地の経度を決定するために使われました。
寺尾壽の人物相関図が気になりました。
洋画家の黒田清輝にフランス語を教えていました。
黒田清輝の寺尾壽博士像です。
1909年に描かれました。実物は東京国立博物館に所蔵されています。
近代科学資料館は2020年にリニューアルオープンしました。
前回、行った時よりずいぶん格調が高くなった印象です。
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大村智先生の
記念展示室もあります。
寺尾壽企画展は、12月23日(土)終了です。入館は無料。
開館日は、水・木・金が12時~16時、土が10時~16時です。
おはようございます。
東京天文台は今の国立天文台の前身でしたね。
寺尾 寿さんと言う台長は存じませんでしたが、きっと素晴らしい人だったのでしょうね。
近くだったら見に行きたかったです。
おはようございます。
<父>も全く存じあげませんでした。
国立天文台の知り合いに聞いても知らないとのこと。
この様な企画で紹介することは大切ですね。
当時の優秀な研究者・教育者が、日本の天文学の基礎を築いたと感じました。