2019年4月28日 <父>
昨日、東京理科大学野田キャンパスで開催された第3回キンラン鑑賞会とシンポジウムに参加しました。
東武アーバンライン運河駅下車。利根運河のふれあい橋から上流を見ます。左が理科大キャンパス。
午前中は、理窓会記念自然公園の散策、午後からは里山活動の皆さんと専門家の交流会でした。
理窓会記念自然公園は理科大創立100周年事業として1981年に整備されたとのこと。
利根運河の生態系を守る会の柳沢朝江さんの案内で広大な公園を巡ります。随所にキンランが見られました。
撮影向きの群落に向かいます。
散策路の脇にたくさんのキンラン!まだ咲き始めの様です。
斜面に咲いていたキンランを拡大。
利根運河の近くに到着。ここは、学生の環境保全サークルRiSO Rangerが湿地再生の取り組みを行っています。
手前はうおまつ池、奥がつるまつ池。このほかにかわいい水田もありました。
薬学部と理工学部のキャンパスを巡って、シンポジウム会場に戻ります。
もうすぐ竣工の新校舎。手前の株立ちの桜が見事です。
シンポジウム会場ではポスター展示がありました。朽津和幸教授を代表とする教職員や学生団体RiSO Rangerらが、
国土交通省、自治体、一般市民らと共に行った自然公園内の湿地再生・環境保全活動で、2018年に日本生態系協会賞を
受賞したことが紹介されていました。素晴らしい活動ですね。
シンポジウムでは、知らないことだらけで大変勉強になりました。特に印象深かったのは次の通り。
・キンランのランミモグリバエの被害調査(福島成樹 千葉県森林研究所)
・キンラン類の光環境適応と菌従属栄養性(奈良一秀 東大教授)
・茨城県周辺のツクバキンランの分布(伊藤彩乃 茨城県自然博物館)
余韻が残りながら帰宅の途に。なんと、駅から自宅に戻る途中の公園でキンランを6株も確認!
今日、改めて撮影に行きました。まさか、地元の公園で見られるとは思いませんでした。
2019年4月28日 東京都稲城市にて オリンパスTG-5
この後、お隣の団地でもキンランを数株確認しました。増えると良いですね。
盗掘して鉢植えにしても菌従属栄養性植物のキンランは育てることができません。
ランミモグリバエの被害にあうと幼虫に種を食べられてしまいます。盗掘よりこちらのほうが
影響が大きいかも知れません。近くの公園の観察を続けることにします。
ツクバキンランも見つけたくなりました。