すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

トロムソには、トロムソのインテリアがある

2020-05-05 | ノルウェーの生活

相方さんも家で仕事をし、
二人でずっと家で過ごすようになって、2か月。
トロムソ生活3年。

日本にいたときとは、
インテリア観が変わっていることに改めて気づきました。

私たちは相方さんのお父母さんが住んでいた家に住んでおり、
彼らが残してくれた物を好んで、
私流に使わせてもらっています。

今日は、うちのリビングのお話をしますね。

四季以上に明確に変わる「日照時間」

日本は温暖化が進んでも、
草木の種類、季節行事などで、四季が明確です。

しかし、ここでは「春」と言っても雪がいっぱいだし、
明確な四季がありません。

ただ一つ、明確に変化するものがあります。

それは、日照時間。

一日約10分ずつ日が長くなり、短くなる。
1日中、太陽が出ない時期もあれば、
太陽が沈まない時期もある。

これは、特別です。


4月28日 20:45

カーテンのない大きな窓は、キャンパス

トロムソでは、どの家もカーテンを閉めません。
冬は、家の中から外を照らす大事な役割がある。
夏の夜は彩が美しい。

4月30日夜中の12:16 ベランダより

こうきたら、カーテンは閉めないわけです。

その分、リビングの窓は大きくて、まさにキャンパスです。

カーテンを年に2.3回替える

でも、ちゃんとカーテンはあるんですよ。
家にいる時間が長いから、
カーテンはインテリアの大事な要素。

ただ、夏期と冬季では自ずと色遣いも違ってきます。

例えば、始終暗い中、
派手な赤が、灯りで温もりを醸し出します。

その赤が太陽の光を受け、かつ24時間ときたら、
全く落ち着かないでしょう。

だから、カーテンを替える習慣が生まれたのでしょうね。

私は、カーテン(お義母さんの手作り)を一年に2~3回替えます。
暗い時期、明るい時期、クリスマスの時期。
これで、極夜の時もどれだけ心が和むことか。

先日明るい時期用に変えたのですが、
垂れ部の幅を15㎝短くしてみました。

キャンパスがさらに大きく、
部屋はもっと明るくなりました。

明るいときは、存分に明るさを楽しむ!

お天気や逆光で暗い写真になってしまった!想像してください。

コーディネートに活躍するテーブルクロス

多種にあるのが、テーブルクロス。
その時節、状況に合わせて、
ころっと雰囲気が変わるのも、
それを考えるのも楽しいですねえ。

ぼこぼこする手編み、
特に白いレースに新たな魅力を発見。

この厚みがあるから、
光を反射もすれば、程よく吸収もするようです。

レースをもっとうまく使いたいと思う今日この頃。


これから芽吹く若葉色 客人がなくなり、すっかりお二人様仕様

花が冬を越す場所

雪が解け土から芽が出てくるのが5月、

花のある期間も短い。

でも、部屋はいわば温室。
光が満ちてくると、鉢で花をつけるのです。

この瞬間を待ちわび、愛しむ。

庭や屋外の花に馳せるのも、
その心は同じなんですね。

だから、「冬を越す花の場所」が大切になりました。

プリムラ、見事に同時に、花をつけました

この子(hengertake)は、なんと太陽が出ない時期にも花をつけるのです!

窓から鳥を眺める

春の訪れを真っ先に知らせてくれるのは、鳥。
2月頃から、どこかで冬を凌いでいた鳥が庭に来始めます。

この長い静かな雪景色に
歌声とともに揺らぎをもたらす小鳥たちは、魅力的。

北欧のモチーフに鳥が多いはずです。

窓は、小鳥を眺めるのにも大切な存在です。


カラスの仲間シューレ 向こうの樹には、小鳥が沢山来ます。

* *   * *   *  *   *  * *

その場所、その家、
そこに住む人に合ったインテリアがある。

そう、つくづく思います。

と言いつつ、このブログはキッチンで書いています。

作業、場所を変えて、
気分転換するようにしているんですよ。

でも、ついついキッチンにいる私です。

キッチン、落ち着くんだよなあ。

コメント
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