すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

トラブル多い「脚」が、私を守り導いてくれていた

2021-11-02 | つぶやき


実際には、もっと赤いです


こちらは、どんどん日が短くなり、
空に残り火が灯り続けています。

レントゲンの結果が出ました。

ベーカー嚢胞(のうほう)。

膝の裏にある袋に水がたまり、
膝関節症を併発することが多いらしい。

実は、私には大いに思い当たるのです。

●股関節脱臼の
「おむつ&ギブスの赤ちゃん」

股関節脱臼をして生まれ出た私は、
おむつ&ギブスの赤ちゃんでした。
そのせいか、股関節でボコっと音がするのです。

●ころんと横になった弾みに「膝脱臼」

中学への夢抱く小学校卒業式の日。
式後、友達の家で、
ベッドの下のものに手を伸ばしたとたん、
動けなくなった。
膝脱臼でした。
あまりの激痛に動けないまま1時間(もっと?)、
自転車で駆け付けた父が治めてくれました。

ボコン!

その大きな音。
今思い出しても、怖い。

●念願の体操部を断念

子どもの私は、友達の発表会を見て、
バレエに憧れたり
(お金がかかるので親に言えなかったけど)、

フィギュアスケートのジャネットリンを真似て
踊ったり(氷上でなく)。

それで、体操部を希望していたのに、
膝脱臼の恐怖から、
体操に向いていないと思い、
体操部を断念。

第二希望のテニス部で、
 中学から大学まで

「美智子様みたいに、テニスしたら?」
美智子様ファンの母は、
ずっと私に勧めていたのです。

スコートひらひらさせて、優雅に見えたテニス。
うん、素敵やなあ!

そこで、テニス部へ。

ところが、平らなコートで
こける、足をくじく不思議ちゃん。

中学最後の県大会で1回戦負け。
脱力の夏休み、
私に火をつけたのが、
「エースをねらえ!(全10巻)」。

こうして迷うことなく
高校では硬式テニス部に入部。

たいして強くもなく、
大学では
「山登りとギターをしよう」
とお祝い金でギターを買いました。

ところが、「今年は経験者がいなくて・・・」
と先輩の上手いアプローチに、
また予定外のテニス部に。

テニスは「足ニス」と言われるほど、
脚が大事。
私の脚が「もう、やめようよ」と言っていたのか、
大学卒業後、次第にテニスから遠ざかっていきました。

「したい」ことをしないと、
 ずっと「したい」まま

大人になって「何がしたい?」と自問すると、
子どもの頃の思いが浮上してくるのです。

そこで、「中高年から始めるバレエ」に入会。

でも、こんなに楽しいのに、レッスンの後は
整体のお世話になるはめになる。

「トウシューズを履いてみましょう」
と言われた時には、脚が拒否る。
どうしても足首が伸ばせなくなるのです。

という訳で、バレエも潔く断念。

「向いてない? でも、山に登りたい」

産後体調を崩して、
「整体」が欠かせなくなりました。

よく整体士に言われたのは
「あなたの体は、歩くのに向いていない」。

それでも、やっぱり「山登り」がしたく、
毎週一回友人と1時間歩き、
徐々に山にもトライ。

トロムソに来てからは、
毎日坂道を歩くようになりました。

それでも、山歩きの下りで、
必ずくるのが、膝の痛み。

断念しても、後悔なし

想えば、自分の体には負担になるものばかり、
したかったんですねえ、私って。

脚のトラブルのために諦めたものも、ある。
でも、やって楽しめたので後悔はありません。

自分の体との付き合い方を学んでこれた


この体制だと、膝を守りながら、他の部分をほぐすことができる。
(今回の発見!)

逆に、関節にトラブルがあったので、
整体、ヨガ、気功、体操などなど、
いろんな方法から、
私はずっと自分の体との付き合い方を学び、
手入れを続けてこれたのです。

お蔭で、私の体には過分なこともしてこれたのでしょう。

ありがとう、私の体。

今回は、「60」と声高に言うくせに、
悲鳴をちゃんと受け止めてあげなかった。

だから、当然のことでした。

ごめんな。私の体。

この外に行けない3週間、
ハープのお蔭で、
苛つくこともなく、おれました。

いろんなものを諦めながら
出会えたハープ。

あのギターは…
相方さんが弾いてくれます。

また、新しくFysioterapeut(理学療法士)から教わった方法が加わり、
体の手入れを毎日しています。

これからも宜しくな、私の体。

杖なしで、歩ける日ももうすぐだと思います。

心配して下さっていた方、
            ありがとうございます。


コメント
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