すぎなの風(ノルウェー編)       ∼北欧の北極圏・トロムソから∼

北欧の中のノルウェー、
北極圏でも、
穏やかで住みやすいトロムソから
お届けいたします。

うちのキッチンから見えるノルウェー事情

2021-11-16 | ノルウェーの生活
北欧のノルウェーのキッチンって、
どんなんだろう? 

ここに来た頃、友達や家族の家を訪ねては、
雑誌に出てきそうなお洒落なキッチンに
驚いたものです。

でも、今日は、そういうお話ではありません。
ごめんなさい!

お洒落でも何でもないうちの
キッチンから見える
ノルウェー事情のお話です。
少しですが。



ご覧の通り、外はもう雪。
新鮮野菜とは、無縁です。

それでも、「摘みたて」を味わえる
バジルとパセリのポット。
セールで
2つ合わせて26kr。



ハーブ類の土付きポットは、
野菜と並んでいつも売られています。
(夏は株分けして増やせます)

このポットカバーは、
牛乳パックを切っただけ。
可愛いでしょ?
もうすぐ、この牛さん柄が、
クリスマスバージョンになりますよ。

この会社の牛乳は、
毎日品質検査済みのオーガニックで、
1リットルパック17kr。

酪農国ならではの質と安さです。

左は、ジューサー。

夏、庭のレタスを使ったジュースを飲むと
私のお腹の調子がよく、
冬も、
野菜と果物のジュース
一日を始めています。

この
ジューサー、
熱々のスープでも平気、
洗うのも簡単、優れもの。
これが
ノルウェー製だったのでびっくり(失礼!)
家電売り場は、外国製が多いものですから。

右のコーヒーメーカー(ドイツ製)。
コロナ以来、相方さんが自宅勤務になって、
これまた毎日活躍。

ちなみに、
一人当たりのコーヒーの消費量、
世界一位
は、どこか知ってます?

ノルウェーなんですよ。
(これまでフィンランドに次いで2位だったのに!)



この銅製、コーヒーの香も味も変わりにくく、なかなかいい。




オーブンがあるのは、普通。
鉄板も大きいので、大きな手袋も普通です。

壁にかかっているのは、
serveringsbrettholder(盆ホルダー?)
これが、とっても便利!

ベルトの
刺繍が伝統的ですが、
売られているのを見たことがないなあ・・・。
作るものなのかもしれませんねえ。
ちなみに、これは、義母製。

ハートぶら下げて
ガチャガチャいっぱい入ってる、これ。

これが収納されていた引き出しを
調味料入れにしたので、
こんなことに・・・。
入れたのは、ただの花用ポット。

しかし、想像以上に便利。
使わないものは、処分するはずが、
「どの道具も全て使っている」
という意外な事実・・・。

日本の菜箸、お玉、網杓子は
相方さんにも、重宝な必需品になっているし。

その調味料の引き出しは・・・



こんなにたくさん要る?

日本の自分のキッチンでは、
塩、コショウ、醤油しか
置いていなかった私には???

日本食は、素材の味を引き出す料理。

しかし、よその国では、
臭いを消す、味を増幅させる料理が主流。
でも、
化学調味料とは無縁

ソースが決め手のノルウェー料理も
スパイスで多様になりつつあるようです。

我が家の味付けは相方さんにお任せ。
まあ、これで全部見れるようになったから、
少しくらい覚えよっかなあ。



最後に冷蔵庫。
小さいでしょ。
冷蔵のみ、冷凍庫がないんです。
(かなり古いのですが)

冷凍庫付きの冷蔵庫を持っていたとしても、
大きな
冷凍庫も別にあるのが、普通なのです。
うちも一階の食品室にあります、2つも!

寒冷地に必要だったのは、
食料を一度に仕入れて保存すること。
その習慣が今も健在。

お蔭で、コロナ期にも
食料に困りませんでした。

しかし・・・
他の国と連携がとれなかったら、
ここでの生活は無理だなあ。

そういう地域が他にも沢山あるでしょう。

競争でなく、
自分の国だけでもなく、
「補い合う経済」
世界で展開してほしい。


家籠り中、キッチンから湧いた夢想でした。
コメント
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