頑固爺の言いたい放題

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世界同時株安は一過性か?

2018-10-16 16:55:45 | メモ帳

株式投資の助言を商売にしている企業・グループは無数にあるが、私が注目しているのはいわゆる罫線派である。罫線派とは、投資の判断にはチャートだけ見ていれば十分という説を唱える人々。その筆頭は「ザタイミング」と称するグループだが、最近私が参考にしているのは「ミリオンストック投資顧問」(以下「ミリオン」)の橋本明男氏の“わしの罫線”である。

ちなみに、私は「ミリオン」の助言に3万円(通常は5万円だが、その時は特別価格だった)払って「これから暴騰する銘柄」を教えてもらったことがある。その時は多少利益が出たが、その程度の利益なら私が自分で判断するのと大差ないので、その後は「ミリオン」にゼニを払うことはやめにした。ネット情報でも評判はあまりよくない(儲かった人は黙っているということもある)。それでも、「わしの罫線」は株式市場の大局を判断するにはかなり参考になるので、毎日のコメントは注視している。

さて、1011~12日、NY市場が大暴落したことで、世界中の株式市場が軒並み大暴落となった。では、罫線派はこの大暴落を予知できたか。その時の橋本氏のコメントは次の通り。

【青天の霹靂】

今日までは調整するであろう事は想定されていた事ですが、違ったのは下げ幅です。ニューヨークダウが831ドル下げた事で今日の東京市場は2月暴落の再来を思い浮かべたのか悲観一色。日経平均の下げ幅は1000円を超えました。―(中略)-何とも乱暴な動きをするものです。―(中略)-

日経平均もトピックスも基本的にはまだ上昇トレンドの中で動いておりますから、今日の時点では問題ありませんが、これだけ急落致しますと、相場にヒビが入った事は否定できませんので、修復に何日かはかかります。

この数日前には「今が買い時」と言っていたのだから、さしもの橋本氏もこの大暴落は予知できなかったのである(突発的大暴落はいくらチャートを眺めても、予知できるはずがない。このあたりが罫線派の弱点だと思う)。だから、「晴天の霹靂」と負け惜しみを言っているわけだ。その後、NY市場は持ち直したが、逆に東京市場はまた下げた。その時の橋本氏のコメント(1015日)は次の通り。

【まだ生きている】

先週末、ニューヨーク市場では287ドル高と反発、円ドル相場も112円前後で落ち着いたのですが、―中略― 日経平均は大幅反落です。大引けは 423円安 22271円―中略―

今日の大引けを持ってしても、日経平均、トピックス共に波動は生きております。日経平均は9月の上げを丸々行って来いしてしまいましたし、―中略― そして大引けですが、日経平均で100円安、22170円、トピックスで7ポイント安、1668ポイント、これが出て一気の急反騰となるはずです。もちろん寄付きが安くとも大引けで急反発して来たって構いません。-中略― 明日で底入れでしょう。

要するに、橋本氏は「この数日の暴落は一時的なものであり、上げ基調であることには変わりなく、明日(16日)に底値(下げても22,170円が限度)が出て、それから反騰する」という見通しを述べているのである。

本日(16日)は22,269円を安値として、277円上げて22,549円で終わったから、橋本説によればこれで底入れしたことになり、これから上げに転じるはずだが、果たしてどうなるか。橋本説が本当に的を射ているかどうかはこれからの相場次第である。

正直言って、私は先週末の暴落と15日の423円安にはオタオタしたが、橋本氏のコメントで精神的には救われた。大暴落を予知できなかったとはいえ、「わしの罫線」は私の精神安定剤である(笑い)。

                                                  終

(注)《ザタイミング評判》で検索すると、一番上にこのブログ「頑固爺の言いたい放題」(2014年6月13日)が出てくる。「ザタイミング」は今も健在で、ひと月ほど前も読売新聞に有楽町で開催される「株式投資セミナー」の一面広告が掲載されていた。私も7-8年前、有楽町で開催された同セミナーに参加したことがあり、懐かしく広告を眺めた次第である。