以前(1990年代まで)よりも最近の方が、韓国人の反日感情が強くなったが、その理由は何か。
韓国側の状況変化を調べて、2006年の親日反民族行為者財産調査委員会の発足に行きついた。盧武鉉元大統領直轄のこの委員会は、2009年8月9日までに親日派の子孫の土地774万4千余平方メートル(時価1571億ウォン)を没収したという。
新しい法律を過去に遡って実施することなど先進国ではありえないことだが、法律上の問題点はともかく、この制度は盧武鉉元大統領*(2003~2008)が、親日派が多かった政敵に打撃を与えるために実施したものだと言われている。
そして、この法律施行によって、「親日=悪、反日=善」という価値観が確立され、韓国人の思想に多大の影響を与えた。この価値観に影響されたと思われる事件には次のようなものがある。
●ソウルの日本大使館前に慰安婦像が建立された(2011年12月)。
●李明博元大統領が竹島に上陸した(2012年8月)。
●ソウルの公園で「日本統治時代はよかった」と語った95歳の老人がその場に居合わせた30台の男性に撲殺された。(2013年)
●有名な俳優カン・ドンウォンは曽祖父が親日だったことを謝罪した(2017年3月)。
戦争を知らない世代の方が反日感情が強い理由はこれで納得いくが、では解決策は何かと問われれば答えられない。百田茂樹、ケント・ギルバート、シンシアリーなどの各氏の著作の韓国語版を日本の在日コリアン社会で販売することも一案だが、それでは在日コリアンが発狂し、暴動が起きるのではなかろうか(笑い)。
終
*(注)盧武鉉元大統領は2009年に自殺した。文在寅現大統領はその側近だった。