レーダー照射事件に関し、1月17日付の韓国中央日報は、「韓国の海警艦が発した電波を、日本の哨戒機は自分に向けられたと誤認したのではないか」という記事を掲載した(下線①)。この意見には納得できないが、まずは記事をご覧いただく。
日本が韓国海軍艦艇「広開土大王(クァンゲト・デワン)」による哨戒機照準問題に関連し、レーダー情報を勘違いしていた可能性が提起されている。先月、東海(トンへ、日本名・日本海)沖で漂流中だった北朝鮮船舶を救助するために現場で救助活動を行っていた韓国海警艦〔三峰号(サムボンホ)〕から出ていたレーダー波を海軍艦艇の射撃統制レーダーと認識していたかもしれない①という指摘だ。日本が今回の問題に終止符を打つことができる決定的証拠(スモーキングガン)の役割が可能な哨戒機の受信情報を出すことができないのも、誤解事実を把握したためかもしれない②というのが軍事専門家の見方だ。
記事全文は下のURLを開けていただく。
https://s.japanese.joins.com/article/j_article.php?aid=249224&servcode=a00§code=a10
まず、下線①について、
冒頭、私(頑固爺)は納得できないと述べたわけは次の通り。
(1) 海警艦が電波を照射するのは、漁船の位置を確認するためであるはず。しかし、当日の天候は良好で、北朝鮮の漁船は海警艦のすぐ目の前にいた。したがって、電波を照射する必要はなかった。
(2) 百歩譲って、海警艦が電波を照射したとしても、その電波は海面とほぼ平行の方向に照射されるはずで、上の方向に向けられるはずがない。
もしも、海警艦がレーダーを放射したのであれば、それは職務以外の行動をしたことになる。すなわち、面白半分とか意図的に行われたことになり、日本側の誤認とはいえない。海警がミステークを謝罪すべきである。
次に、下線②について、
この問題はこのブログで前回説明した通りである。日本側は情報を提供できなかったのではなく、同時開示でなくてはならないから、受けた電波の情報を開示しなかったのだろう。
結論として、韓国専門家の意見には論理的矛盾があり、納得できないのである。
追記:こんなことは、私のような素人が書く前に、マスコミが論評すべきだ。どうも、日本のマスコミは韓国や中国がらみの事案には緩やかな態度をとるように感じる。さらに、どのようにして韓国艦艇は北朝鮮の漁船の遭難を知ったのか。なぜ駆逐艦がでてくるのか。この問題の方が、レーダー照射よりも重大なことではなかろうか。