今回は以前から不思議に思っていることについてコメントしたい。
厚労省の毎月勤労統計は全数調査によって実施すると決まっているのに、抽出調査を続けていたことは非難されるのは当然である。しかし、この事案で私が不思議に思うことは、次の3点である。
(1)抽出調査が実態よりも大幅にいいように見せかける結果になったというが、その実態はどうしてわかったのか。実態を知るために、調査したはずだが・・・。
(2)サンプルを統計理論に基づいて適正に抽出すれば、95%(とか98%)以上の精度で実態がわかるはずである。費用対効果を考えれば、抽出調査で十分であるはずだが、なぜ全数調査に限るという規則ができたのか。
(3)抽出調査で結果が大幅に狂ったのであれば、よほどサンプル抽出にミスがあったことになる。どんなミスをしでかしたのか。
マスコミ情報では、この3点に関する回答は得られないように思う。それとも、私がなにか勘違いしているのだろうか。