頑固爺の言いたい放題

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(続)不適切統計の疑問点

2019-01-23 09:32:15 | メモ帳

昨日アップした不適切統計に関し、本日の新聞記事を読んだ結果により次のように修正したい。

(1)  抽出調査が実態よりも大幅にいいように見せかける結果になったというが、その実態はどうしてわかったのか。実態を知るために、調査したはずだが・・・。

野党は、「不適切統計によってアベノミクスが実態よりも大幅にいいように見せかける結果になった」と批判したが、その批判は推測に基づくものであり、実態がわかったわけではなかった。無視していいと考える。

一方、内閣府は、景気動向指数に関し、不適切統計によって生じる誤差を修正すると発表しており、「実態との誤差」はどのように計算するのだろうか。その道の専門家がやることだから間違いはなかろうが・・・。

(2)  サンプルを統計理論に基づいて適正に抽出すれば、95%(とか98%)以上の精度で実態がわかるはずである。費用対効果を考えれば、抽出調査で十分であるはずだが、なぜ全数調査に限るという規則ができたのか。

この疑問は残った。

(3)  抽出調査で結果が大幅に狂ったのであれば、よほどサンプル抽出にミスがあったことになる。どんなミスをしでかしたのか。

対象となる事業所数の三分の一は抽出されていたといたというから(1月23日付読売新聞33ページ)、サンプル数としては十分であり、結果はかなり実態に近いものになるはずだ。「大幅に狂った」という野党の表現のようなことにはならないだろう。