二泊三日の旅行中に宅急便(食料品)の配送があったらしく、郵便箱に不在連絡票が2枚入っていた。申し訳ないことをしたが、これは私の落ち度ではない。発注したとき、通販会社が配達の日時指定を受け付けなかったためである。というより、この通販会社は、他の商品(衣類)では配送の日時指定を受け付けるから、このケースではメーカーの都合で配達日を事前に確定できなかったのだろう。
1年ほど前、再配達の多発がマスコミの話題となった。それ以来、宅急便会社はかなり努力したはずだが、それでも今朝見たTV番組(がっちりマンデー)によれば、再配達の比率は5回に1回だというから、まだかなり多いと言える。
【再配達発生の理由】
私のケースでは、配送日時を事前に知らせるメールがパソコンに入っていたが、私がそのメールを見たのは帰宅してからである。たとえ、旅行中にメールを見たとしても、どうすることもできなかったろう。しかし、宅配会社が事前に配送日時を知らせてくることはこれまでなかったことであり、宅配会社も再配達防止に努力していることは窺える。
この現状を踏まえて、なぜ再配達が発生するのか考えてみたい。
(1)ギフトを送る場合は配達日時を指定しづらい
企業が多数の顧客にお歳暮とかお中元の品を送る場合、いちいち企業側が受取人の都合を尋ねるわけにはいかない。また、個人がお世話になった人にギフトを送る場合でも、事前に受取人の都合を尋ねるのは失礼に感じられる。したがって、ギフトの場合は、配送日時を指定して発注することは難しい。
(2)メーカーが発送日(配送日)指定に応じない。
メーカーが受注してから製造する場合、受注時に発送日(配達日)を確定することは難しい。
(3)不注意による不在
発注者が自分宛に品物を送る場合、配送日時を指定しても、不注意で忘れてしまうことがある。
【解決案】
●関係者(メーカー、発注者もしくは受取人)が配達日を指定しない(または、できない)場合、配達料金に差をつけたらどうか(割増し配送料)。具体的には、配達日時を指定する場合は、1個500円だが、指定しない配達の場合は700円にするとか。
●配送日時を指定しておきながら、不在にするケースは多々ある。再配達となった場合は、上記の割増し配送料を支払わないと品物を渡さないことにしてはどうか。ただし、腹立ちまぎれに注文をキャンセルするケースにどう対応するかという問題がある。
●宅配会社は、配送日時が指定されていない配送に関しては、電話またはメールで数日前に配送日時を受取人に告知して、都合を聞いてはどうか。受取人との連絡業務に余分な費用(労力)がかかるが、再配送するよりはベターだろう。そして、その余分な費用は割増し配送料でカバーすればいい。
再配達になってもペナルティーがないから、無関心な消費者は多いと思う。しかし、再配達による無駄な労力は社会的損失である。ということで余計なお節介と知りつつ、提案する次第である。