頑固爺の言いたい放題

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韓国にもいた良識派

2019-07-08 10:08:22 | メモ帳

「月刊WILL」8月号に“韓国にもいる「嘘を嫌う」良識派”(西岡力)という記事を見つけた。その記事によれば、6月5日ソウルの中心地である光化門広場で、「慰安婦像・労務動員労働者像の設置反対集会」が開かれ、その主催者の一人が李宇衍博士であった。この李博士とは、このブログの前回と前々回に国連におけるシンポジウムの件で取り上げた人物である。頑固爺は、この方がかねてより韓国内でも真実の歴史を広めることに尽力しているとは知らなかった。うかつだった!

その集会において発表された声明文の要点は次のようである。

慰安婦少女像と労働者像は歴史認識を歪曲し、もっとも近い友邦国との大切な親善関係を根底から壊そうという悪魔的企てだ。

1.労働者像設置は歴史歪曲だ

この国の進歩を売り物にする輩が映画や大衆媒体に広めてきた「強制徴用労働者」という認識は、徹底した歪曲と虚偽だという事実が真摯な学問的研究によって暴露されている。

2.労働者像設置は最悪の外交破綻を呼び起こす

労働者像設置は1965年の韓日国交正常化で合意された韓日基本条約の精神に正面から違反する、文在寅政権の愚かで無責任な外交的な自害行為だ。

3.労働者像設置は無法地帯の世の中を予告している

労働者像設置を主導している民労連(全国民主労働組合総連盟)と左派陣営は、不法暴力行為を主導するヤクザ集団のようなやり方をどんどん先鋭化している。~この者たちによる、国民の歪曲された反日感情と被害意識を扇動して自分たちの不法暴力行為を正当化し美化しようとする試みが、強制労働者像に集約されている。

4.文在寅政権は~北朝鮮の赤化運動に追従する策動をすぐに中断し、伝統的な友好関係を回復せ。

この声明は正論である。そして、この記事で私が興味を持った点は、この集会に出席したのは右派だけではなく、左派もいたこと。それどころか、司会者は著名な左派運動家の朱ドンシク氏だった。ある左派の出席者は「良心を持つ一人の人間として、歪曲があまりにもひどく、事実に依拠しない話があまりにも多いので、(この集会に)出てきた」と語っている。つまり、この集会は党派を超えて、嘘は言いたくないという良識派の集まりだったのである。

さて、日韓親善は真実が基本でなくてはならない。顔ではニコニコしていても、腹の中では「こん畜生!」と思っている関係は、いつ毀損するかわからない。徹底的に嘘を暴くことが、真の信頼関係を築くことにつながる。韓国の良識派が声を上げだしたことは、日韓親善の土台を構築するものであり、こうした流れがさらに大きくなることを期待する。