頑固爺の言いたい放題

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地球温暖化、CO2悪玉説の怪

2019-11-15 15:35:38 | メモ帳

先般このブログで地球温暖化CO2悪玉説に関する疑問を提起したが、本日(15日)付けの産経新聞に「温暖化プロパガンダに警戒を」と題した渡邊惣樹氏(日米近代史研究家)の論文が掲載されているので、かいつまんでご紹介したい。以下(青字)は同論文の要点である。

地球温暖化問題を先導したのは、1929年生まれの石油で財を成したカナダ人モーリス・ストロング(以下MS)で、彼の狙いは豊かな先進国(特に米国)から開発途上国への富の移転だった。

●1969年、環境保全に熱心だったスェーデン政府に近づき、国際環境会議(ストックホルム会議)の議長に就任。

●1972年、MSは地球環境をモニターする国連会議(UNEP)を立ち上げた。

●1992年、国連はリオデジャネイロで地球サミットを開催。その議長はMS。

●1997年、京都議定書調印。その骨子は先進国だけにCO2排出義務を負わせたこと。中国は途上国に分類され、2030年までCO2削減義務を負わないことになったが、そこ暗躍したのがMSらしい。

●2003年、MSは米国民主党の重鎮アル・ゴアと結びつき、シカゴCO2排出権取引所(Chicago Climate Exchange民間企業)が開設されたとき、ゴアがその株(3%)を取得するよう取り計らった。

●2006年、ゴアはドキュメント映画「不都合な真実」を製作。

同年、MSは国連石油食糧交換プログラムの資金100万ドルを横領したかどで、米国連邦裁判所に起訴され、有罪となり中国に逃走。

●2010年、シカゴ排出権取引所が売却され、ゴアは巨額の利益を獲得。

●2012年、4年後に大統領になるドナルド・トランプは「地球温暖化CO2悪玉説は、米国製造業から競争力を奪うために中国が創造した嘘である」と発言。

●2015年、パリ協定締結。MS死去。

●2017年6月、トランプ大統領はパリ協定からの離脱を表明。

筆者の渡邊惣樹氏は、この小論ではモーリス・ストロングがいかに地球温暖化問題に係っていたかに焦点を当てているが、「月刊WILL」12月号に掲載された「グレタさんの陰で環境利権者たちが暗躍」と題した論文では、利権者たちに焦点を当てている。

頑固爺は、CO2排出を制限することは必要だと思っているが、温暖化CO2主犯説は疑わしいと考えている。この小論では、プレーヤーの怪しさ(中国との関係)が浮き彫りになり、疑惑は一層深まった(下線部分)。

さて、北海道は今、猛烈な寒波に見舞われているが、温暖化で寒波がやってくるという矛盾を温暖化説を唱える学者はどう説明するのか。

ともあれ、日本の主要メディアはCO2悪玉説の怪しさから逃げているように感じる。