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底意地が悪い蓮舫議員の質問

2021-03-21 11:27:12 | メモ帳
3月20日の読売新聞の記事から引用する。(赤字)

3月19日の参院予算委員会で、立憲民主党の蓮舫氏は首相に対して、次のように質問した。「(宣言解除を)政府の政策の効果だと評価する声もあるが、『本当に解除して大丈夫なんだろうか』という懸念の声が広がっているのも事実だ。今解除して本当に大丈夫か」

これに対して首相は「そこは大丈夫だ。綜合的な対策で何としてもリバウンドを防ぎたい」と答えた。

「緊急事態宣言」に伴って政府が打ち出した施策は、「飲食店の対策」、「変異ウィルス対策」、「PCR検査の強化」、「ワクチン接種の推進」、「医療提供体制の充実」の5点であるが、ワクチン以外は感染者を減少させる効果がないし、ワクチンにしても普及まで時間がかかる。

当面は、リバウンドさせない主体は国民であって、政府ではない。そんなことは専門家でなくてもわかることだ。それを知っていながら、蓮舫氏はしらばくれて、「今解除して本当に大丈夫か」と質問したのである。

この質問に対して、首相がなんと答えるか。

選択肢の一つは「感染させないためには、国民の覚悟と協力が必要だ」であるが、そう答えれば蓮舫氏は即座に「責任逃れだ」と批判するだろう。

まともに答えず「ムニャムニャ」と胡麻化せば、「まともに答えていない。だから、国民の支持を失うんだ」と、攻撃される。

そうかといって、「大丈夫、リバウンドしません」と答えれば、その場は凌げるが、もしリバウンドしたら「それ、みたことか」と非難される。

端的に言って、非常に狡猾な質問である。首相は蓮舫氏の意図を見抜いた上で、「大丈夫です」と答えたと想像する。つまり、国民の覚悟と気構えに政治生命を賭けたのである。心の中では、リバウンドしない確信はなかったと思う。

われわれ国民としては、これまで同様に、「引き籠り」に徹して、蓮舫氏に「それ、みたことか」と言われることはないよう、頑張るしかない。「解除」に気が緩んで、浮かれ出ることは避けようではないか。首相を援護するというよりも、自分を守るためである。