コロナ禍の気分転換に選んだ店は、地元湯河原の「和楽の風」。友人から聞いていただけの初めての店だが、ネットでメニューや店の雰囲気がわれわれ老夫妻の好みであることは確認していた。
献立の特徴は、前菜が3品あること(昼は2品)。最初がエビと北寄貝のあんかけ(写真)。
次が細い春巻き2本で、具はエビとコーンビーフにキャベツ(写真)。
その次がサーモンと野菜のマリネ。われわれは飲むことに重きを置いているから、こうした酒肴類が何品も出てくるのは有難い。
カボチャのスープに続くメインディッシュは牛肉か真鯛で、どちらも添えた野菜の色取りが美しい。そして、盛り付けた有田焼の皿が凝っている(写真)。
次いで、梅と大葉の香りご飯、ワタリガニの味噌汁に漬物(写真)。
締めは、シフォンケーキと果物にコーヒー。
フランスのミシュランがこの店を採点したら、★をいくつつけるだろう? ミシュランの調査員が湯河原に来ないのが残念である(笑)。
これで5,600円(税込み)は値打ちがある(ランチは3,300円)。当日の出費は、ワインのボトル3,500円を加えて、二人で14,700円。一等地なら一人最低1万5千円はいくだろう。
小さな店で、テーブルは2卓。しかもテーブルが離れているから、「密」の心配はない。
ところで、店名の「和楽の風」の「風」はフウと読ませる。その心は、フレンチでもなく、和風でもない和楽「風」料理という意味だと解釈する。次回、店主に確認するが、まず間違いないだろう。
往復の車中から愛でた満開の桜並木といい、ハッピーで優雅なひと時を過ごすことができたという次第である。