頑固爺の言いたい放題

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ワクチン接種:湯河原町の失敗

2021-04-20 15:23:17 | メモ帳
湯河原町が発表した第一回ワクチン接種のスケジュールは次のようである。

65歳以上の町民を対象として、5月7日~18日の期間に10回の接種を実施し、1回100人で合計950人が接種を受ける(50人の日が1日だけある)。場所は体育館。接種の申し込みは電話のみで、4月19日(月)午前9時開始。

このスケジュールを見て、疑問に感じたことは次の通り。

(1)全体のスケジュールの問題点
湯河原町の65歳以上(以下、高齢者)の人口は約1万人だから、第一回接種の人数(950人)は全体の1割にも満たない。残る9割のためのワクチンの手当てはどうなっているのか、そしてその接種スケジュールはどうなっているのか。

(2)電話受付の問題点
(イ)高齢者全員が受付開始とともに一斉に電話することはないにしても、数千人は初日の4月19日に電話するだろう。電話受け付けの係員が何人いても、電話が繋がらない可能性が高い。

(ロ)予約受付は数時間で完了するはずで、その後に電話が繋がった人は「本日の予約は終了しました」というメッセージを聞くだけになるはずだ。

(イ)(ロ)の懸念は現実になった。私は初日(19日)に20回以上ダイアルしたが、繋がらなかった。今朝のラジオ体操の会で、数人に尋ねたところ皆、異口同音に「電話がつながらなかった」と言っていた。本日(20日)も数回電話したが、午後3時現在、繋がっていない。たとえ繋がっても「もう終了しました」という説明を聞くだけだろう。

こうした電話のパンクは八王子市ですでに起きており、湯河原町も同じ轍を踏まぬよう配慮すべきだった。具体的には、入手したワクチンの人数分だけ、募集すればよかったのである。

さて、湯河原町の人口の年齢別構成を調べてみると、次のようになっている。

65-69歳              2,127人
70-74歳              2,483人
75-79歳              2,261人
80-84歳              1,605人
85-89歳              990人
90歳以上             627人

第一回接種に用意したワクチンの量が950人分だったのだから、最初の募集は85歳以上の (990+627=)1,617人を対象にすべきだった。それならば、電話のパンクはおきなかっただろう。

接種を希望しながらも“はずれ”になった人(電話がつながらなかった人)には、次回の募集に優先的に割り当てられるよう、別の電話窓口を設定すればいい。

次回は、入手したワクチンの量と年齢別人口を勘案しつつ、募集人数をきめればいい。

湯河原町ワクチン担当者殿:次回はうまくやって下さいね。