頑固爺の言いたい放題

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湯河原のリゾートホテルLa Classe de Cienega

2021-12-14 17:54:15 | メモ帳
一泊5千円の県民割に後押しされて、すぐ近くにあるリゾートホテルLa Classe de Cienega(ラ・クラッセ・ド・シエネガ)に行ってきた。交通費は片道1,200円のタクシー代。

かねてよりこのホテルには関心があった。その理由は眺望がいいだろうと想像したから。ところが、実際に訪れてみて、眺望もさることながら、フランス料理のレべルが高いことに驚嘆した。。

当日の献立は次の通り。
アミューズ(小皿)
カツオのミキュイ(ミキュイは「半生」の意。要するにカツオのタタキである)
和牛のブリオッシュ・ヴァプール(和牛の蒸しパン包み)
ヒラメのパイ包み焼
鴨(フランス産)の炭火焼き
デザート(モンブラン)とコーヒー


ヒラメのパイ包焼

どの料理も味は申し分ないが、感心したのはシェフの独創力とその実現力。どれもこれも凝っていて、シェフが工夫し且つ精魂こめて調理したことが感じとれる。例えば、カツオのミキュイにしても、ただタタキを並べるだけではなく、味付けした野菜を刻んでコンモリと上に乗せてあり、この部分を食べ終えるとカツオが現れるという仕組み。ビックリ箱を開けるような楽しさがある。

カツオのミキュイ

鴨の炭火焼き 添えた野菜がカラフル

ディナーだけではない。朝食(特に和食)の食材がしっかり吟味されていて、調理も適切。シェフの心意気を感じる。

さて、数週間前に取り上げたレストラン「蒼い海」の時にも述べたが、真鶴半島から湯河原・熱海・伊東に至る一帯は、海岸線が入り組んでいる上に、大島などの島々がアクセントになって、日本でも指折りの景勝地だと思う。だから、日の出も格別である(写真)。

ホテルのベランダから見た日の出(但し、春から秋は、太陽は左の真鶴半島の後ろから昇る)


朝日に照らされ、オレンジ色に染まった湯河原の街

このホテルは “リゾートホテル”と謳うだけあって、建築に気配りが感じられる。例えば、プールの周囲はノッペラボーのコンクリートではなく、自然感がある石材を敷きつめてある(写真)。写真の右手奥にある石塀は、同じような形の石を積んでセメントで固めてある。


なにかと気ぜわしい師走だし、あまり宣伝もしていないようだから(小規模のホテルは宣伝がペイしないかな)、宿泊客はわれわれ夫婦だけかと思っていたら、なんのなんの、駐車場に札幌ナンバーの2台含め6台の車が停まっていた。“知る人ぞ知る”ということか。

綜合して、気分がリッチになるハイクラスの瀟洒なホテルである。