↑この瘤の絵が面白い
朝日新聞の生活欄で「患者を生きる」と題して
脳卒中について連載しているが、
今日の記事は
『脳動脈瘤の治療~情報編~ 』だった。
脳動脈瘤が見つかった時、
どれくらいの大きさで破裂予防手術をするか、
それとも手術はしないか。
コイルがいいか、クリッピングにするか。
絶対にこうした方がよいということが
言えないこの病気。
患者は十分な情報を医師やその他から得た上で
自分自身で自分の責任で決めなければならない。
大変ではあるが、自分で選べるということは
ありがたいことなのかもしれない。
しかし、気になったのは別枠載っていた「記者のひとこと」である。
ちょっと以下に写させていただいた。
脳動脈瘤を取材中気になる話を聞いた。
一般に治療や手術の数が多いほど「いい病院」とされやすい。
そのためか、手術が必要とないと思われる患者に手術を勧めるなど、
「実績稼ぎ」を疑いたくなるケースがあるという。
脳動脈瘤は原因がはっきりせず、対応にも様々な意見がある。
セカンドオピニオンなどの制度を上手く活用し、
手術の長所・短所について納得するまで説明を受けることが大切だ。
(田之畑仁)
今の時代、何でも成果主義で数でその成果を示さねばならない。
警察官がわざと麻薬を持たせてその人を捕まえて検挙率を上げてみたり、
今問題となっている教育でも、ただ東大進学率だけを問題にしたり、
数値だけが物をいう世の中。
この傾向は人間の考え方をおかしくしていく。
数値に表れることは、モノの一面でしかない。
手術の内容を問わず、ただ数だけを問題にしていくと当然こういうことが出てくる。
もう少し、数の中身をみんなが問題にして、
数に表すことのできないものへもみんなが目を向けて行かねばならないと思う。