最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

学習到達度調査

2007-12-06 13:40:48 | 教育
経済協力開発機構(OECD)が4日公表した国際的な学習到達度調査(PISA)によると、
15歳の日本の子どもの学力は、「読解力」で前回(03年)14位から15位、
「数学的リテラシー(応用力)」では6位から10位に順位を落としたということだ。
「科学的リテラシー」でも2位から6位に下がっている。

日本は今、ゆとり教育のつけで子ども達の学力が低下していると問題になっているが、
そもそも、ゆとり教育は詰め込み教育がいけない、
もっと総合的な力をつけなければということで、始まった教育だ。
だから、ゆとり教育を受けてきた今の子ども達は応用力が増していなければならないはず。
それが結局、こういう結果になってしまっている。

私は、あの日本の子どもはに応用力が欠けているといって、
理科と社会を総合的に学ぶべきだといって作った小学校の生活科、
その後2002年度から小、中、高で実施された総合的学習、
それらが、かえって子ども達の応用力(総合力)を低下させていると思うのだ。

だいたい基礎力がなければ応用力は育てようがない。
息子が小6の時、すでに総合学習導入が決まっていて、担任の先生が先取りで
いろいろ試みていたが、その中で、「テレビ番組を作る」という授業をやったことがあった。
制作時間はわずか2~3時間だったと思う。
テレビ番組を作るといっても、当時の息子は知識的にも技術的にもおよそ自分たちが観て
またテレビ番組なら当然、作った人以外が観ても面白いものができようはずがない。
あまりにも難しい課題だった。
先程も言ったが、応用力は基礎があってのことだ。

勿論、少しずつ総合力はその年なりにつけていかなければならない。
今まであった学校行事、生徒会(児童会)活動、クラブ活動が
何よりそれを育てられる場だと思う。
活動内容、人間関係、計画性、予算決算その他諸々。
最初は大人が手伝って、徐々に手を放していく。
高校生でも大学生でも、自分たちでできる範囲がいくら拡がっても
まだまだ先生や親が責任をとってくれる。
そして、最後は自分たちですべてできるようになる。
そこまでできるようになって社会に巣立っていけば、
本人も周りも不安なく、社会人になれるのだと思う。
自分の子ども達をみても、学校におけるいわゆる知的学習以外の学習が
知的学習以上に役に立っていると思う。

突然硬い話になりましたが、常々思っていたことなので…




コメント (2)
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