最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

賢い患者になるために

2008-04-22 21:41:37 | 医療と健康
昨日の朝日新聞に
「賢い患者になるために」
という記事が載っていた。
今はインフォームド・コンセントが大事だと言われているが、
本当に納得できているかという話だ。
「特集・がん新時代」の中の記事で、がんについての話であるが、
未破裂脳動脈瘤の手術などにも当てはまることだと思った。

医師の説明は、初めて聞く人には難しい。
私がくも膜下出血になった時は、緊急の手術であったから、
家族が説明を受けたわけだが、その時は全くわからなかったようだ。
手術をしなければ助からないと思ったから、何だかわからなかったけど、
「よろしくお願いいたします」とお願いしたとのこと。
退院前の血管造影検査の結果を画像を見せてもらいながら、
私も一緒に説明を受けた時も
「水頭症になる可能性がまだある」といわれたが、
水頭症がなぜ起こるかなんてまるでわからなかった。
(最も、あの時はまだちょっと頭がはっきりしていなかったが…)

病後になって、インターネットを使えるようになり、自分の病気を調べまくって漸く、
「あの時の説明は、そういうことだったのか!」とわかった。

インフォームド・コンセントといっても時間は限られている。
全く何も知らない人に、一からしっかりわかるように説明するとなると医師も大変なことだ。
どんな治療(手術も含めて)を受けるかの説明を聞く時は、
まず自分でもよく調べるのがよい。
今はインターネットなんて便利なものがある。
自分は今、身体のどこがどう悪くて、どんな治療方法があるかなど、詳しく調べられる。
あらかじめ、基本的な知識を持っていれば、医師の説明に質問もできる。
医師も患者や家族が十分理解していることを確認できれば、安心して治療に当たれる。
勿論、緊急手術などは調べる間もなく、
よくわからないうちに治療に取りかからねば間に合わないこともある。
そんな時、治療がはじまってからでも、調べてみることはした方がよい。
ただ、インターネット上に書いてある情報は
全部が全部正しいものではないということをわきまえておかなければならない。
また、勉強するのはいいが、まるで医師になったような気になって
医師に治療法を指示するなんてことは、かえって信頼関係ができていかない。

記事には自分の病気や治療法を他人に説明してその人がよくわかったら、
医師の言うことが分かっているということだと書いてあったが、そのとおりだと思う。

賢い患者は自分が冒されている病の正体を自分から知ることだと思う
コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする