最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

続・海音寺潮五郎の幻の著作

2011-02-08 20:54:45 | 海音寺潮五郎



今日は東京の駒場にある日本近代文学館に行きました。
旧前田公爵邸が建つ駒場公園の中にあります。
雑誌など充実していますが、意外と利用者は少なく、
昼頃行って、広い閲覧室は私一人。
ゆっくりと探せました。
今日の成果は、

① 「霧の街」(きりのまち)昭和15.7 富士 大日本雄辯會講談社(現・講談社)

② 「桜井の白百合」(さくらいのしらゆり)昭和10.7 少女倶楽部 大日本雄辯會講談社(現・講談社)

③「娘煙華師」(むすめはなびし)昭和14.9 少女の友 実業之日本社

少女雑誌などに書いていたのは知っていましたが、
当時の少女は、こんな時代小説も読んでいたのですね。

「桜井の白百合」は蛤御門の戦いに敗れた長州の若い武士が、
若い娘に真木和泉守が、死にあたって中山大納言宛に
薩長連合して一路勤王倒幕に進むべき、大秘策書きしるした文を託し、
若い娘、百合が幕府方の警備をかいくぐり、無事届ける話。

今は歴女なんていって、歴史は趣味の世界になりつつありますが、
昭和15年頃は、若い人もこんな話を読んで、楽しみながら、
今より自然に歴史を知っていけたのでしょうね。

コメント
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