脳動脈瘤の破裂によって起こるくも膜下出血は、 突然死の代表病で、ドラマなどによく出てくる。 突然発病するので、多くは救急車で運ばれ、緊急手術となる。 病院を選ぶ余裕も、執刀医を選ぶ余裕もないことが普通だ。 そのまま入院になるが、大きな病院では病棟では執刀医が担当でないこともある。 さらに退院後、暫くは通院となるが、外来ではまた違う医師が主治医になることも多い。 私は、2000年11月、くも膜下出血を発病して救急車で運ばれ、手術を受けたが、 一度も患者としてかかったことのない病院だった。 |
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手術後、幸い病棟では、執刀医が担当医になり、 外来でも執刀医に診ていただけることになり、実によかった。 その後感染などのトラブルがあって、再入院、再手術など計4回も入院し、 すっかり脳外科のなじみの患者になってしまった。 でもその都度、丁寧な病院スタッフのおかげで、現在も元気に大病をしたとは思われない生活を送っている。 あの大変な状態から、15年が経とうとしている。 私は、数年後破裂したものと反対側に小さな脳動脈瘤が見つかり、血圧も高いので、 経過観察と血圧管理のためずっと通院している。 手術したのは大学病院だったが、執刀医の先生も数年後、アメリカに留学されて、 後を引き継いでくださった、2度目の手術の執刀医の先生も、他の病院に移られ、 現在は、自宅近くの地域の中核病院に通っている(脳外科はその大学病院医局系列の医師が多い)。 そこに通うようになってからもう、3回主治医が代わった。 個人の病院でないのだから仕方のない話し。 私は色々と病気をしたおかげで、医師とのコミュニケーションはけっこう出来るようになったが、 やはり慣れない先生には、短い診察時間の間に訊こうと思っていたことを言い出せず終わってしまうこともあった。 その病院に4月から最初の執刀医で長く診ていただいたF先生が赴任されていらした。 昨日、外来診察を受けてきました。7~8年ぶりの再会でした。 こんなラッキーなことがあっていいのかしら! 暫くは病院通いも苦になりません |
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