最初はSAH

2000.11にくも膜下出血(SAH)発症。無事後遺症もなく生還。今興味あること:脳のこと,教育のこと,テニスのこと

患者が語ること

2005-06-10 13:14:54 | 医療と健康
今日の朝日新聞の朝刊の生活面に

「闘病記 活用しやすく」

という記事があった。
その中にこんな事も載っていた。

「患者自らの『語り』医療現場でも注目」

患者の語りを医療現場に行かす取り組みは、
ナラティブ・ベースト・メディスン(NBM)といわれ、
最近注目されている。患者が語ることは病気や自分の置かれてた状況を
前向きにとらえる意味で効用があるとして積極的に取り入れる動きもある。
―中略―
「闘病記は、自分の状態や今後の予想がつき、仕事などの段取りがつけられる。
気持ちが楽になれる面もある。ただし、精査は必要。1人の経験に頼ってしまう
怖さもある。科学的データに基づいているかどうか、
複数の情報を参考にすることも大切では」

私は、くも膜下出血になって助かった時、友だちから
「なぜ助かったの?」
とよく聞かれた。そこで、先ずこの病気について
知ることが大切と思って、ネットや本を調べまくった。
そしてそれを基に自分の体験を本にしてみた。
しかしその後、ホームページを作ったり、ブログを始めたりしていくうちに、
この病気って、始まりから経過から、後遺症まで本当にいろいろなんだと思った。

発症時からして、激しい痛みで始まる場合も私のように痛みはない場合もあるし、
麻痺は出にくいといっても、血管攣縮を起こせば、麻痺や言語障害が出る。
落ち着くまでにかかる時間も、2週間から半年以上かかることもある。
だからこそ、患者がそれぞれの体験を語ることは重要なのかも知れない。
医師も沢山のこの病気を診た経験を持っている人は
色々あることがわかるだろうが、
教科書に書いてあることだけを信じていれば、見逃すこともあるのでは?

今では、闘病記(体験記)は、本だけでなく
インターネットに多数書かれている。
多くの医師が、偉い先生の書いた教科書だけでなく、
こういった患者の語ることを大いに読んで
「こんな事もある。あんな事もある。」
と知ってもらいたいと思う。

新聞の扱いはこんなふうではなかったが、
以上は、朝刊を読んでいて、私が思ったことである。

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3 コメント

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朝日新聞、読みました (ムンテラ)
2005-06-10 19:12:47
 先日外来受診日に、入院中母と同室だった患者さんとお会いしました。そのご家族は、救急搬送の2日目からビデオを回し、日記を書き始めたそうです。

 私も母に病気の説明をする時に入院中写真でも撮っておけばよかったと後悔していたところでした。

 同じ病気でも患者の数だけ症例は違います。

 患者や家族がこれから起こり得る病状の変化や予後を知ることができたら、とても参考になりますよね。

 医師にもきっと役立つと思います。

 
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ムンテラさんへ (mayako)
2005-06-10 21:04:57
コメントありがとう!

そうです。患者自身のためにも、人に説明するためにも、記録を残すことは意味がありますね。
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またトラバしたくなったよん! (@むーむー)
2005-06-11 00:18:01
これ大事な事よね。医師にも患者にも。

またまたトラバしたくなってしまいました。

その時は宜しくお願いします。

私、書き始めた動機と、今とが違ってきてるから。だからこそ、意味があるんだけどね。

ではでは、またね。

それにしても、あちらの元の先生はどうしちゃったんでしょうね~~やーねー
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