2013年6月8日(土)
関東百駅巡礼歩行の第96回に参加した。集合地は上信電鉄の上州富岡駅。駅舎は建て
替え工事中で、プレハブの小さな仮駅舎。
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記念撮影をして10時30分に出発した。
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駅のそばの純和風建築の中華料理店の2階に、沿線の特産、コンニャク芋をスライスし
て串刺しにして干してある。駅前には、古い倉庫らしい建物が残っていた。
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西側の市役所そばの交差点を北へ、踏切を渡って小沢集落の住宅地を北に抜ける。富岡
保育所の横を通過して、交通量の多い国道254号バイパスを横断する。
歩行者と自転車用の、緩やかな太鼓橋で高田川を横断して、左岸沿いを上流の西方に向
かう。
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倉庫のような建物のそばに、小さい水神宮が幾つか祭られていた。カッパのような石も
ある。
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冠水橋を見下ろし、大きなネギ坊主の畑の先に高田川の堰(せき)の記念碑が立ってい
た。上流には、石積みの堰が幾つか続いている。
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堤防にはもうキバナコスモスが咲く。
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川沿いを700m余り進んで川を離れ、北側の斜面を東北に上がる。眼下に町並みが、
その向こうには西上州の山々の展望が広がるが、遠くは霞んでいて山容は判別しにくい。
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クヌギなどの広葉樹林下となり、送電線下を過ぎるとナス畑がある。Fさんは、ナスの
花は無駄花がなく全部実が付くという。
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さらに先の緩やかな上り斜面に進もうとしたが、金網が張られて進めない。上に造成地
が見え、この一体も買収され通行禁止にしたらしい。
少し戻り、東京電力の送電線鉄塔への林間の道路を進み、西毛線65号鉄塔下の緑陰で
昼食にした。
川沿いに下り、老人ホーム共生に向かって上がって行く。途中、遅い田植えを始めた棚
田が何枚かあり、そのひとつにカモが泳いでいる。
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上黒岩に向かう車道に出て、上り坂を北へ、小さい峠を越えて市営富岡霊園の横に下る。
そばの桑畑に桑の実が実り、道路にもたくさん落ちていた。
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機足集落の手前で、折り返すように西側の斜面に向かって上がる。周辺には放置され伸
び放題の桑畑が多い。
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霊園の西側に。墓石店の看板が並んでいた。その辺りは高台なので、西方に県立自然史
博物館の建物や霞む妙義山が望まれる。
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霊園の園路を回り込むと北に機足集落が見下ろせ、路傍の栗が花盛りで強い匂いが漂う。
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もとの車道に下って峠を戻り、南側の黒川集落に入って御霊神社で小休止した。社殿か
らは、荒船山らしい霞んだ山容が望まれた。
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国道254号バイパスの七日市交差点と水の少ない高田川の三共橋を渡って、七日市の
家並みへ。
上信電鉄の遮断機のない踏切を通過して東側のT字路に、文政13(1830)年銘の
秋葉大権現の石灯ろうが立っていた。
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その角を南進して国道254号へ。東に少しで甘納豆の小嶋屋という和菓子店があった。
店に入ると、80歳という大おかみが磯辺せんべいを出してくれた。
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店には、天皇・皇后両陛下が訪れたときの写真があり、ほかにこの店を取材した新聞記
事が幾つか張ってある。店内に並ぶ甘納豆や磯辺せんべいなど、思い思いに購入した。
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近くにある金剛院に入る。境内には「南無阿弥陀仏」と刻まれた元禄4(1691)年
建立の大きな名号塔が立つている。
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ほかに新しい水かけ不動尊、愛(め)で地蔵、なかよし地蔵など石仏が多く、赤銅色の
七福神を祭る七福神堂もある。名号塔横のカシワバアジサイが見頃になっていた。
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境内を南に抜けて西小の北側の通りを東進し、長いへい沿いに進んで東側に回る。ユネ
スコ世界遺産暫定リストに記載中の富岡製糸場の正門前に14時15分頃に着き、今日の
歩きは解散となる。
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私は、上信電鉄高崎駅で富岡製糸場の入場券付き割引切符を買ってあったので、Kさん
と製糸場に入る。製糸場の入場料は500円だが、割引切符では90円分で入れた。
富岡製糸場は、明治5(1872)年、明治政府が日本の近代化のために最初に設置し
た製糸場。フランス人のポール・ブリュナの指導により、フランスの技術を日本に合わせ
た工法を加えて建てられ、建物は木材の骨組みにレンガを積む木骨レンガ造りである。
創業時には世界最大規模の工場だったとか。フランス製の300人繰りの繰糸(くりい
と)機械を備え、全国から多くの工女が集められて模範工場として器械製糸を学び、帰郷
後は地元の工場で指導的な立場で活躍し、日本の器械製糸工業の発展に大きく貢献したと
いう。
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正門を入ってまず、正面の東繭倉庫でガイダンス展示を見る。同じ建物内には売店もあ
った。検査人館、女工館、ブリュナ館などを外から眺め、南側に回って眼下に流れる鏑川
(かぶらがわ)の流れを見下ろす。
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さらに、当時のままの器械の残る繰糸場に入って操業の模様のビデをなどを見た。
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東繭倉庫を抜けて中庭に回り、繭の乾燥場や西繭倉庫なども確認した。30分ほど観覧
して富岡製糸場を後にする。
正門前の通りを北へ、国道の手前の通りの角にある「銀座まちなか交流館」に寄り、近
隣のパンフレットなどを入手する。
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国道254号沿いには、明治37(1904)年の建築という、土蔵造りの旧吉野呉服
店が残っていた。歌人吉野英雄が幼い頃過ごした家でもあるという。
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建物の東側の通りを進んで富岡市役所前を通過し、上州富岡駅に15時ちょうどに戻っ
た。15時11分発高崎行きに乗り、高崎、大宮経由で3時間余りかけ、18時30分近
くに帰宅した。
(参加 8人、天気 晴一時曇、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 富岡、歩行地 富岡
市、歩数 17,200)
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関東百駅巡礼歩行の第96回に参加した。集合地は上信電鉄の上州富岡駅。駅舎は建て
替え工事中で、プレハブの小さな仮駅舎。
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記念撮影をして10時30分に出発した。
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駅のそばの純和風建築の中華料理店の2階に、沿線の特産、コンニャク芋をスライスし
て串刺しにして干してある。駅前には、古い倉庫らしい建物が残っていた。
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西側の市役所そばの交差点を北へ、踏切を渡って小沢集落の住宅地を北に抜ける。富岡
保育所の横を通過して、交通量の多い国道254号バイパスを横断する。
歩行者と自転車用の、緩やかな太鼓橋で高田川を横断して、左岸沿いを上流の西方に向
かう。
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倉庫のような建物のそばに、小さい水神宮が幾つか祭られていた。カッパのような石も
ある。
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冠水橋を見下ろし、大きなネギ坊主の畑の先に高田川の堰(せき)の記念碑が立ってい
た。上流には、石積みの堰が幾つか続いている。
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堤防にはもうキバナコスモスが咲く。
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川沿いを700m余り進んで川を離れ、北側の斜面を東北に上がる。眼下に町並みが、
その向こうには西上州の山々の展望が広がるが、遠くは霞んでいて山容は判別しにくい。
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クヌギなどの広葉樹林下となり、送電線下を過ぎるとナス畑がある。Fさんは、ナスの
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さらに先の緩やかな上り斜面に進もうとしたが、金網が張られて進めない。上に造成地
が見え、この一体も買収され通行禁止にしたらしい。
少し戻り、東京電力の送電線鉄塔への林間の道路を進み、西毛線65号鉄塔下の緑陰で
昼食にした。
川沿いに下り、老人ホーム共生に向かって上がって行く。途中、遅い田植えを始めた棚
田が何枚かあり、そのひとつにカモが泳いでいる。
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上黒岩に向かう車道に出て、上り坂を北へ、小さい峠を越えて市営富岡霊園の横に下る。
そばの桑畑に桑の実が実り、道路にもたくさん落ちていた。
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機足集落の手前で、折り返すように西側の斜面に向かって上がる。周辺には放置され伸
び放題の桑畑が多い。
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霊園の西側に。墓石店の看板が並んでいた。その辺りは高台なので、西方に県立自然史
博物館の建物や霞む妙義山が望まれる。
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霊園の園路を回り込むと北に機足集落が見下ろせ、路傍の栗が花盛りで強い匂いが漂う。
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もとの車道に下って峠を戻り、南側の黒川集落に入って御霊神社で小休止した。社殿か
らは、荒船山らしい霞んだ山容が望まれた。
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国道254号バイパスの七日市交差点と水の少ない高田川の三共橋を渡って、七日市の
家並みへ。
上信電鉄の遮断機のない踏切を通過して東側のT字路に、文政13(1830)年銘の
秋葉大権現の石灯ろうが立っていた。
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その角を南進して国道254号へ。東に少しで甘納豆の小嶋屋という和菓子店があった。
店に入ると、80歳という大おかみが磯辺せんべいを出してくれた。
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店には、天皇・皇后両陛下が訪れたときの写真があり、ほかにこの店を取材した新聞記
事が幾つか張ってある。店内に並ぶ甘納豆や磯辺せんべいなど、思い思いに購入した。
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近くにある金剛院に入る。境内には「南無阿弥陀仏」と刻まれた元禄4(1691)年
建立の大きな名号塔が立つている。
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ほかに新しい水かけ不動尊、愛(め)で地蔵、なかよし地蔵など石仏が多く、赤銅色の
七福神を祭る七福神堂もある。名号塔横のカシワバアジサイが見頃になっていた。
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境内を南に抜けて西小の北側の通りを東進し、長いへい沿いに進んで東側に回る。ユネ
スコ世界遺産暫定リストに記載中の富岡製糸場の正門前に14時15分頃に着き、今日の
歩きは解散となる。
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私は、上信電鉄高崎駅で富岡製糸場の入場券付き割引切符を買ってあったので、Kさん
と製糸場に入る。製糸場の入場料は500円だが、割引切符では90円分で入れた。
富岡製糸場は、明治5(1872)年、明治政府が日本の近代化のために最初に設置し
た製糸場。フランス人のポール・ブリュナの指導により、フランスの技術を日本に合わせ
た工法を加えて建てられ、建物は木材の骨組みにレンガを積む木骨レンガ造りである。
創業時には世界最大規模の工場だったとか。フランス製の300人繰りの繰糸(くりい
と)機械を備え、全国から多くの工女が集められて模範工場として器械製糸を学び、帰郷
後は地元の工場で指導的な立場で活躍し、日本の器械製糸工業の発展に大きく貢献したと
いう。
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正門を入ってまず、正面の東繭倉庫でガイダンス展示を見る。同じ建物内には売店もあ
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(かぶらがわ)の流れを見下ろす。
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さらに、当時のままの器械の残る繰糸場に入って操業の模様のビデをなどを見た。
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東繭倉庫を抜けて中庭に回り、繭の乾燥場や西繭倉庫なども確認した。30分ほど観覧
して富岡製糸場を後にする。
正門前の通りを北へ、国道の手前の通りの角にある「銀座まちなか交流館」に寄り、近
隣のパンフレットなどを入手する。
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店が残っていた。歌人吉野英雄が幼い頃過ごした家でもあるという。
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建物の東側の通りを進んで富岡市役所前を通過し、上州富岡駅に15時ちょうどに戻っ
た。15時11分発高崎行きに乗り、高崎、大宮経由で3時間余りかけ、18時30分近
くに帰宅した。
(参加 8人、天気 晴一時曇、距離 9㎞、地図(1/2.5万) 富岡、歩行地 富岡
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